“地獄渋滞”岐阜市内の国道21号が「信号ゼロ」に!? 中心部5kmで「連続立体交差化」進行中 平均速度は「約3倍」に改善!?
ワースト級の混雑ポイントが完全立体交差に
岐阜市内を抜ける国道21号で、連続立体交差化の事業が進められています。
完成すればどう便利になるのでしょうか。また、事業はどこまで進んでいるのでしょうか。
岐阜県の2大都市、大垣市と岐阜市の中心市街地をむすぶのが、国道21号です。
【画像】超便利!? これが「岐大バイパス 立体交差化」ルートと完成イメージです(24枚)
南側を走る名神高速とは違い、国道21号は中心市街地を直接つなぐため、生活交通や中距離交通が集中し、混雑が課題となっています。
そのため、各所で「6車線化」ならびに「高架化」が進められてきています。大垣市・瑞穂市の計2工区で6車線化が完了しているほか、茜部本郷交差点から岐南町側の4.2kmは、すでに高架化が完成しています。
さて、2021年度に、今度は岐阜市内の西側部分である「長良川〜茜部本郷」も高架化することが決まりました。
渋滞の激しい国道21号の中でも、特に岐阜市内はひどく、岐阜駅周辺から下りてくる主要道路が接続する「薮田」「六条」「茜部中島」など、悪名高い渋滞ポイントが連続しています。岐阜県の「事故多発箇所ワースト10」のうち、5か所がこの短い区間に集中しています。
立体交差化が完成すれば、まずは信号待ちがゼロになります。クルマが停止しなくなるので、平均旅行速度は現在の時速19キロから、時速56キロまで大幅アップになることが予測されています。
さらに、事故原因のトップクラスである追突も、信号ゼロ化によって半減すると見られています。
気になる進捗ですが、2022年に測量が始まり、詳細設計も全体の過半数が完了。高架施設のスペースは基本的に、6車線拡幅済みの現在の道路幅の中で確保するため、用地取得は最小限になる予定です。
一部の現場ではすでに、中央分離帯を広げて、現在の車線を両外側へ寄せる切り回し工事が始まっています。