FIIO、BA×4基と10mm径カーボンベース振動板のイヤフォン「JH5」。約16500円
「JH5」シルバー
エミライは、FIIOの新イヤフォンとして、4基のBAとカーボンベース振動板を採用した10mm径ダイナミック型を組み合わせたハイブリッドハイブリッド構成の「JH5」を12日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は16,500円前後。カラーはブラックとシルバー。
「JH5」ブラック
片側4基のBAドライバーと1基のダイナミックドライバーを搭載。それぞれの周波数帯域に最適化されたドライバーを、DLP-3D印刷で作った独立したチャンバー構造によって分離することで、干渉を抑制。歪みを最小限に抑えたという。
独自に設計された内部音導管により、滑らかな周波数特性を実現し高音域の損失が少なく、よりクリアで鮮明感のあるサウンドを表現するとのこと。
上位機種である「FH9」や「FH7」のハイエンドハイブリッドイヤフォンの設計思想を引き継ぎ、1基のダイナミックドライバーとJH5専用にカスタマイズ設計されたBAドライバー4基による最適なクロスオーバー設計を採用。
中高音域用の2基のBAは、人間の耳の形状にマッチする共振ピーク(2.8kHz)の設計になっている。さらに、ノズルのそばに2基の超高音域用のBAを配置することで、各ドライバー間の位相整合を確保。滑らかなクロスオーバーを実現した。
10mm径のダイナミックドライバーには、上位モデルである「FH15」や「FF5」と同じカーボンベース振動板を採用。カーボン繊維は非常に軽量で剛性に優れ、歯切れ良くクリアーなサウンド再生を実現。
磁気回路にはシミュレーションによって設計された、第二世代の内外磁気回路設計を採用。形の異なる2つのN52ネオジム磁石をドライバーユニットの外側と内側にそれぞれ搭載することで、強力な磁界を効率的にボイスコイルに伝えており、単一の磁石を搭載する一般的なダイナミックドライバーと比較して、振動板をより強力に駆動できる。
ダイナミックドライバーの背面には、特徴的な二層構造のチャンバーを搭載。ダイナミックドライバーから生じる空気圧を適切に制御し、振動板の動作をスムースにしてダイナミックドライバーの性能を引き出している。
より深い低音を実現するため、ネガティブ・フィードバックベースエンハンサーを搭載。ドライバの後方に放射される振動を有効に前方に誘導して低音再生に活用している。
ケーブルは着脱可能で、イヤフォン側には0.78mm 2ピンコネクターを採用。付属ケーブルは合計392芯線の高純度銀メッキ銅線ケーブル。芯線はそれぞれ独立して絶縁されているため、線材特有の表皮効果や近接効果を減少させた高品位な信号伝送を可能とした。入力プラグは3.5mmのアンバランス。
ハウジングは、内部構造が視認できるシースルー素材を採用し、自然なフィット感を実現するエルゴノミクスデザインを採用。医療用グレードの樹脂素材を採用し、高精度のDLP-3D印刷技術により成形することで、優れた音響特性と快適な装着感も両立したという。
合金製のフェイスプレートは、ダイカスト成形技術を用いて製造。鏡面メッキ仕上げを施した上で一つ一つ手作業で磨き仕上げをしている。
周波数特性は20Hz~40kHz、インピーダンスは13Ω(@1KHz)。感度は111dB/mW(@1KHz)。ケーブルを含まないイヤフォンの重量は片側約7.6g。