「ザ・ボーイズ」ホームランダーお決まりのミルクちゅぱ飲み、役者の熱意のおかげで恒例行事となっていた ─ 「ファンも気に入ってくれている」
人気ドラマ「ザ・ボーイズ」(2019-)の見どころといえば、最強のスーパーヒーロー・ホームランダーがミルクを飲むシーンだろう。シーズン1のある時をきっかけに、以降のシーズンでは何かにつけてミルクが登場するようになったが、実はこれにはホームランダー役のアントニー・スターが一役買っていたという。
ホームランダーがミルクに執着するようになったのは、母親的存在であったヴォート社副社長のマデリン・スティルウェル (エリザベス・シュー)が、オフィスの自室で母乳をボトルに抽出している姿を別室から透視した時からだ。以降、ホームランダーはマデリンに対し倒錯した愛情を抱くようになり、2人は肉体関係を結ぶことになる。
米の取材でホームランダーのミルク愛の話題になったスターは、「僕(ホームランダー)がエディプス・コンプレックス的な欲望を抱く、ママのような存在が母乳を与え、それを透視したとき、赤ちゃんに嫉妬したことから始まりました」と、まさに同シーンが歴史の始まりであったことを振り返る。シーズン2の序盤では、ホームランダーが冷蔵庫で亡きマデリンの母乳を見つけ、何回かペロペロと舐めたあとにゴクゴクと飲むシーンが登場するが、スターはあることを確信し、こんな行動に出たそうだ。
「すごく面白くておかしかったので、たしかあのシーンの後に(ショーランナーの)エリック(・クリプキ)にメールを送って、“この作品ではできる限りたくさんミルクを登場させるべきです。ちょっとしたモチーフ、シグネチャーのようなものになるだろうからやらなきゃいけませんよ”って伝えたんです。」
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スターから提案を受けたクリプキは一歩先を行っていた。なんとスターと同じことを考えており、ミルクシーンを可能な限り物語に組み込むよう手配していたというのだ。「今では、機会さえあればミルクのアレが登場しますよね」とスターが語るように、シーズン3ではホームランダーが農場にいた牛の乳をバケツに搾ってがぶ飲みするシーンが登場。シーズン4でも終始ミルクシェイクを手に持ち、母乳好きであることを隠しきれていない。
今やホームランダーを象徴する存在となったミルクについて、「別にこれといって特別なことをやらなくても良いんです。誰かを見て、ミルクを一口飲めば、ひねりのようなものが生まれます」とスター。「ファンの皆さんもすごく気に入ってくれて楽しんでくれています」と語りながら、「すごく楽しいものになりました」と自身にとってもお気に入りであることを明かした。
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