6月12発と量産体制の大谷翔平が叩き出す衝撃の「1.150」 驚きの猛打に米記者はMVPを確信「狂ったようにプレーしている」

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直近12試合で9発目と打ちまくっている大谷。その勢いに陰りは見えない。(C)Getty Images

 打った瞬間に球場が騒然とする一打が飛び出した。

 現地時間6月29日に敵地で行なわれているジャイアンツ戦で大谷翔平(ドジャース)は、「1番・指名打者」で先発出場。3回の第2打席に今月に入ってから12本目となる今季第26号のソロ本塁打を放った。

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 得意の6月で猛打を振るう大谷。好調の要因について「最近は打つべくして打てているなと思っているので、感覚的には4、5月よりは全然いい」と語っていた偉才は、この日も相手の失投は見逃さなかった。

 同点で迎えた3回、1死無塁の局面でジャイアンツの2番手スペンサー・ハワードと対峙した大谷は、1-2からの6球目、内角高めにやや甘く入ってきた85.6マイル(約137.7キロ)のスライダーを強打。鮮やかにはじき返した打球は、センター方向へと舞い上がり、あっという間にジャイアンツ・ファンの待つ特設シートに着弾した。

 これでメジャー通算197本塁打とし、節目の200本塁打まであと「3」。今季の本塁打数は、これで自己最多を更新する50発ペースともなった。

 今月に入って快進撃を続ける大谷。直近7試合の成績は打率.400、5本塁打、9打点と量産。さらに出塁率.567、長打率1.150とほぼ全打席で出塁し、長打を放っているという驚異的なスタッツを叩き出している。

 ここまでの衝撃の活躍に米記者からは早くも“史上初の偉業”に対する期待も高まっている。米専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カマラス記者は自身のXで「ショウヘイ・オオタニは今、狂ったようにプレーしている」と伝えた上で「6月だけで12本塁打。ドジャースのスターはナショナル・リーグMVP争いで最有力候補である。しかも、DHとして」と強調した。

 守備指標も評価されるMVPにおいて、指名打者の選手の受賞は実は史上初。並み居る強打者たちでも達成できなかった快挙だ。ゆえにハイペースを維持し続けられるかどうかが注目されるが、「できるのではないか」と想像させる凄みが今の大谷にはある。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]