「大好きで追求するがあまり…」三浦春馬さん肖像を無断使用した都知事選ポスターにアミューズ激怒 当事者が「明かした経緯」

写真拡大

《このような事態に当社は強い憤りを覚えており、またご遺族も大変心を痛めております》

6月28日、芸能事務所アミューズの法務部がXを更新。所属アーティストである三浦春馬さん(享年30)を巡る“選挙ポスター”への抗議文を発表した。

投稿冒頭で《東京都知事選挙の掲示板に当社所属アーティストである三浦春馬の氏名と肖像(似顔絵)が使用された選挙ポスターが掲示されていますが、そのような利用については一切許諾しておらず、当社は東京都選挙管理委員会に対し抗議しております》と説明。

というのも、渋谷付近の都知事選候補者の掲示板に「世界は三浦春馬であふれている」という言葉とともに三浦さんに酷似したイラストを使用したポスターが掲出されていたのだ。これは「NHKから国民を守る党」が展開している「ポスター掲示場をジャックせよ」という、寄付した人に掲示スペースを提供する企画を利用したものだ。

N党に1口2万5千円を“寄付”すると、1カ所の枠に自ら作成したポスターを掲出することができる。この手法には批判があがっており、林芳正官房長官は21日の記者会見で「候補者自身の選挙運動用ポスターを掲示するために設置されるもので、候補者以外が使用できるものではない」と説明していた。

また、この三浦さんのイラストを使ったポスターにはQRコードが埋め込まれており、リンクを踏むと今回のポスターを張り出した人物・A氏が運営するYouTubeのページに飛ぶ。同チャンネルではアミューズの事務所近くの3カ所にポスターを掲出したと説明し、株主総会に参加する人に見てもらいたいと語っていた。

しかし、一連の行為にアミューズは《三浦春馬がアーティスト活動を通して培った名声や魅力の無断冒用及び権利侵害であり、当社は、三浦春馬の氏名と肖像(似顔絵)を無断冒用した選挙ポスターを掲示した者がただちにそれらを撤去することを求めます》と怒りをあらわにしている。

そして有料コンテンツに誘導される場合もあるとして《皆様におかれましては、今回の選挙ポスターによる収益活動に利用されませんようご注意ください》と注意喚起した上で、《このような出来事にファンの皆様の心中を思いますと当社としても胸が痛みますが、皆様から頂戴しました貴重な情報やご意見はすべて拝読しており、大変感謝しております。いつまでも三浦春馬及び彼が出演した作品をご愛顧ください》とファンへ呼びかけていた。

同社の投稿を受けてか、張り出したA氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。そのなかで、今回の経緯について「今回ですね、私が三浦春馬さんのことをですね、大好きで追求するがあまりですね、こういうことをしてしまったわけなんです」と説明。その上で、「ご遺族の方も大変心を痛めているっていうようなことが書かれておりますし、東京都知事選挙としてポスターを張り出した件についてはアミューズさんの方にご迷惑をおかけしたということで、自分でもちょっとやり方が間違っていたんじゃないかなと思いました」と反省の弁を述べた。

そして「まずは、今回の件でお騒がせして、所属の事務所ですとかご遺族の方々、そしてファンの皆さん、関係者の方々にご迷惑をおかけしているという部分については、自分も謝罪の動画をすぐに上げていかなければいけないということで感じましたので、動画を上げさせていただきました」と説明していた。