2024年6月14日(金)・15日(土)に東京・丸の内丸ビル1階マルキューブにて、一般社団法人 日本ウッドデザイン協会主催の、「WOOD DESIGN EXPERIENCE 〜木を使って、暮らしと街と社会を良くする2日間@東京〜」が開催されました。
好評を博したイベントの様子をご紹介します。

■WOOD DESIGN EXPERIENCE 〜木を使って、暮らしと街と社会を良くする2日間@東京 とは?

林野庁の補助のもとで開催された本イベントは、スギやヒノキ材を中心とした木材の利用が、カーボンニュートラルへの貢献だけではなく、花粉症の対策や SDGs の取り組み、自然災害防止にもつながることを多くの方々に 「体験・実感・共感」してもらうためのイベントです。

ブース全体を「つな木」で制作しており、東京産の小花粉杉の苗木を展示しています。

木製のウッドプールや、木のおもちゃで遊べるコーナーも開設されました。
また、数多くの木製品も紹介されており、東京会場には木製オフィス用個室ブース「MOKULABO」も設置。
初日の14日金曜日はビジネス目的、15日土曜日は親子連れの方が多く足を運んでくださいました。

■木育ワークショップ&ライブセッション「スギ材のカスタネットづくり×プロミュージシャンとセッションしよう!」

木育ワークショップでは、子どもたちがスギ材のカスタネットづくりを体験し023ミス日本みどりの大使である上村さや香氏のギターに合わせて、カスタネットを使ったライブセッションを実施しました。

▼スギ材のカスタネットづくり体験

スギ材のカスタネットづくり体験では、子どもたちがマーカーを使いカスタネットを制作。
マーカーを使用し、真剣な表情でカスタネットづくりに取り組みました。

ワークショップには、ベビーカーに乗った赤ちゃんから、小学校中学年のお子さんまで、多彩な子どもたちが挑戦。
上村さや香氏のアドバイスを受け色塗りをする姿もみられました。

木材にマーカーで絵を描くと、にじんだり力が必要なイメージがありますが、参加した親子は「綺麗な発色で、力を入れずに描けるので驚きました」と聞かせてくれました。
親御さんと話をしている横で、できあがったカスタネットを楽しそうに叩いているお子さんの笑顔が印象的でした。

▼プロミュージシャンとセッションしよう!

シンガーソングライターとして活躍中の上村さや香氏のライブでは、ドラえもんなどの子どもが親しみやすいカバー曲からスタート。

子どもたちはカスタネットを叩いたり、歌ったり、自由にリズムをとったり。
小さなお子さんでも参加できるよう、終始上村さや香氏が優しくリードしながら進行。

最後に披露されたオリジナルソングの後には、大きな拍手に子どもたちのカスタネットの音が混じり、ライブセッションが幕を閉じました。

■ 国産材楽器ライブ「GOOD WOOD MUSIC JAPAN」

2023年に結成された、ドラム&バイオリンのユニット「★Ralaのポッケ★」。
元JUDY AND MARYドラマーである五十嵐公太氏と、バイオリン・ボーカル心奏★Rala(ララ)氏のユニットです。

楽器は通常、海外の木材が使用されることが多く、国産材の比率は非常に少ないですが、今回のライブでは、全て国産材楽器が使用されているのも特徴のひとつです。

▼★Ralaのポッケ★ライブ

★Ralaのポッケ★のライブでは、心奏★Rala氏がバイオリンを弾いたり歌を歌ったりするだけではなく、時には客席に足を運んで子どもたちと触れ合うシーンも。

五十嵐公太氏は、1階だけではなく、2階・3階から観覧している方にもアピールするなど、会場を巻き込みボルテージをあげていきます。

ライブ後半では、ステージにカスタネットを持った子どもたちを迎え、オリジナルソングにあわせてカスタネットで合奏。
カスタネットを持っていない方は手拍子で参加し、会場が一体となって盛りあがりました。

最後は登壇メンバーで記念写真の撮影を実施しました。

■日本ウッドデザイン協会専務理事 末広耕也 氏インタビュー

木を使って社会課題を解決する「ウッドデザイン」では、木を生活の中に溶け込ませるために楽しく美しくデザインし、木を使う意義を消費者の方にお伝えしています。
本イベントは、幣団体が開催している「ウッドデザイン賞」を受賞した製品を活用し、ビジネスマッチングや木育を目的として林野庁さんのご支援の下開催する運びになりました。

杉は花粉症の原因ではありますが、持続的な森林資源の循環利用を行うために欠かせないものです。
杉を切って「少花粉杉」に植え替えることで、将来的に花粉症が少ない世の中を作ることができます。

そのためには、現在植えてある木をなるべく使っていく必要があるのです。
杉は一般的に住宅の建材のイメージが強いですが、楽器などあらゆるものに使えます。
テーブルなどの強度が必要なモノでも、杉を圧縮することで制作できます。

さらに杉は長く使えば使うほどカーボンニュートラルにも効果を発揮。
使用後は再利用できる環境にも優しい材料なのです。
皆さんも是非、国産木材製品の素晴らしさに触れ、生活に取り入れてみてください。

■2024年7月5日(金)・6日(土) KITTE名古屋にて開催決定!
KITTE名古屋では、スギの規格材を使用した「都市のビルに里山がやってくる」をテーマに掲げ、東京会場同様展示空間を設置し、様々な体験型プログラムを実施する予定です。

名古屋では、東海産の小花粉杉の苗木を用い「名古屋仕様」の展示を予定しており、過去9年のウッドデザイン賞を受賞した東海エリアの製品展示も予定しています。
また、東京で好評を博したワークショップやライブセッションも行われるので、是非足を運んでください。

【開催概要】
■主 催 : 一般社団法人日本ウッドデザイン協会(林野庁補助事業)
■日 時 : 2024年7月5日(金) 10:00〜19:30(メディア受付 10:00〜)
               7月6日(土) 10:00〜18:00(メディア受付 10:00〜)
■会 場 : KITTE名古屋 1Fアトリウム
■住 所 :〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 
          KITTE名古屋 1Fアトリウム
■申し込みフォーム:https://forms.gle/sJBENqH1jsucxY656
■当日プログラム:2024年7月5日(金)/開場時間10:00〜19:30
            15:30〜16:30設計・建築関連セミナー
            18:00〜19:00国産材楽器ライブ
            2024年7月6日(土)/開場時間10:00〜18:00
            13:00〜随時実施木育ワークショップ
            14:30 〜15:30木育ワークショップ&ライブセッション
            17:00〜18:00ライフスタイルトークセッション