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新シリーズ、運転の楽しさに焦点

韓国の高級車ブランドであるジェネシスは、今年後半から「マグマ(Magma)」と呼ばれるパフォーマンス重視の新しいシリーズを展開する。小型EVのGV60を筆頭に、欧州市場へ複数モデルを投入する予定だ。価格は10万ポンド(約2000万円)になると言われている。

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GV60は2021年からジェネシスが販売するクロスオーバータイプのバッテリーEVで、今回新たに高性能モデルのGV60マグマが追加されることになった。親会社ヒョンデのアイオニック5 Nに相当するものだ。


ジェネシスGV60「マグマ」コンセプト    ジェネシス

まだ詳細は明らかではないが、新型GV60マグマはE-GMPプラットフォームを共有するアイオニック5 Nと同じく、89.0kWhのバッテリーと合計出力650psのデュアルモーター・パワートレインを採用すると見られている。アイオニック5 Nでは0-100km/h加速3.4秒を達成する。

AUTOCARが得た情報によると、GV60マグマは10万ポンドで発売されるという。標準のGV60は7万7000ポンド(約1550万円)だ。

ヒョンデi30 Nや、かつてのフォード・フォーカスRSの開発で知られる車両開発チーフのタイロン・ジョンソン氏は、AUTOCARの取材に対し次のように答えている。

「(マグマ車は)ジェントルマン・ドライバー向けに作られます。単にスピードだけではなく、A地点からB地点までエキサイティングで情熱的なドライビングのためのクルマです」

「スピードは重要なものではなくなりつつあります。我々はパワーについて考えたり、(1000psを超えるような)特定の数字を追い求めたりはしたくない」

マグマ車ではドライビング・エンゲージメントを重視しており、アイオニック5 Nの人工的な変速ギミックやエンジン音を導入する可能性もある。

「クルマの特性はパワートレインだけで決まるものではありません。今ではおそらく、ソフトウェアも同じくらい重要になっています。我々は変速やエンジン音のような要素を、コミュニケーション能力として作り出すことができます。単なる楽しいギミックではありません」

しかし、ジョンソン氏はジェネシスのマグマとヒョンデのNを直接比較すべきではないと話す。両者の関係はBMWのM部門とアルピナの関係に似ているという。マグマについては「韓国のプレミアムと欧州のスポーティさをミックスさせたもの」と表現している。

チーフデザイナーのルク・ドンカーヴォルケ氏は、マグマ車は標準車よりも奇抜ではあるが、形よりも機能を重視してデザインされていると語った。

「マグマはスタイルだけのクルマではありません。わたしはスタイルが嫌いです。スタイルは表面的なものです。機能するからこそ “カッコイイ” のです」

マグマ特有のバッジなども付けない。

「その代わり、ジェネシスのロゴをブラックアウトします。これで十分だと考えています。毛皮のコートを裏返しに着るようなものです」

ドンカーヴォルケ氏は、GV60に続き、ジェネシスの全車にマグマが導入されることを認めた。欧州では来年からEVのみのラインナップに移行することから、高性能EVが販売されることになる。

ドンカーヴォルケ氏によると、セアトから独立したクプラのように、将来的にはマグマ独自のモデルラインナップへと派生していく可能性もあるようだ。