プライバシー重視の検索エンジンやブラウザを展開するDuckDuckGoが、GPT-3.5やClaude 3、Llama 3、Mixtral 8x7BなどのAIモデルを匿名かつ無料で使用できるサービス「DuckDuckGo AI Chat(AI Chat)」をベータ版でリリースしました。AI Chatはブラウザから簡単に利用できるとのことで、実際に使ってみました。

DuckDuckGo AI Chat: anonymous access to popular chatbots

https://www.spreadprivacy.com/ai-chat/

AI Chat

https://duckduckgo.com/?q=DuckDuckGo&ia=chat

DuckDuckGo AI Chat Privacy Policy and Terms of Use

https://duckduckgo.com/aichat/privacy-terms?ref=spreadprivacy.com

AI Chatの公式サイトにアクセスすると、以下のような画面が表示されます。「開始」をクリック。



記事作成時点では、AI ChatにはOpenAIのGPT-3.5 Turbo、AnthropicのClaude 3 Haiku、MetaのLlama 3 70B、Mistral AIのMixtral 8x7Bの4モデルが用意されています。今回はGPT-3.5 Turboを選択して「次へ」をクリック。



プライバシーポリシーと利用規約を読んで同意したら「同意」をクリック。AI ChatではDuckDuckGoがユーザーに代わってチャットモデルを呼び出し、ユーザーのIPアドレスの代わりにDuckDuckGoのIPアドレスを使ってリクエストを行うため、モデル側からユーザーまでさかのぼることはできないとのこと。



すると、AI Chatのインターフェースが表示されました。



下部のフォームにプロンプトを入力し、右側の送信ボタンをクリックするとAIとのチャットが可能です。試しに「GIGAZINEとは何ですか?」と入力してみます。



すると、「GIGAZINEは、日本のオンラインニュースサイトであり、テクノロジー、エンターテイメント、サブカルチャー、科学など幅広いトピックに関する記事を提供しています。GIGAZINEは、日本国内外の最新のトレンドや話題を取り上げることで人気を集めています。」という応答が生成されました。DuckDuckGoはすべてのAIモデルの開発企業と契約を結んでおり、モデルの開発や改善にプロンプトや返信を使わないこと、返信を提供する必要がなくなったら最大30日以内にすべての情報を削除することなど、データの利用方法について制限を設けているとのこと。



続いて「読んだことはありますか?」と尋ねると、「申し訳ありませんが、私は情報を取得するためにインターネットにアクセスすることができませんので、GIGAZINEや他のウェブサイトを直接閲覧することはできません。私はあなたの質問に基づいて情報を提供するためにプログラムされています。どのようにお手伝いできますか?」と真面目な答えが返ってきました。



チャットの内容をリフレッシュして新たな会話を始めたい場合は、入力フォーム左側の炎アイコンをクリックすればOK。



AI Chatで対話できるAIモデルは、記事作成時点で最新・最上級のモデルというわけではないものの、質問に対してそれなりに妥当性の高い応答を生成してくれます。



しかし、あくまでAIである以上、不正確だったり微妙な答えを生成することもある点に注意が必要です。



左側の切り替えボタンをクリックすると、AIモデルを切り替えることが可能です。



AI Chatは1日あたり一定の無料制限内で自由に使用できますが、上限を超えると使用できなくなるとのこと。DuckDuckGoは無料サービスの提供を続けつつ、今後は使用制限の上限が増えたりさらに高度なモデルへのアクセスを提供したりする有料プランを開始する予定だとしています。