2021年夏にオープンした、麻布十番では珍しい“炭焼き”が人気の一軒『麻布 黎明』。

駅から1分という立地ながら、隠れ家的要素も持っており、さらには個室も用意。

デートや会食など、利用シーンを問わないのも魅力だ。

絶品の炭焼き料理を肴に語り合う時間は、相手との距離を縮めるきっかけになりそう!



八角形の特注レンジフードとその下に鎮座する炭焼き台を、全11席のカウンターが囲む。1席の幅を広めに確保しているため、横並びに座っていても窮屈感はない。また、4人用の個室も1室ある

焼き場を囲むセンターキッチンが、店内に程良い賑わいをもたらす


『麻布 黎明』は、麻布十番らしい小慣れた大人な雰囲気の中、食事を楽しめる店だ。

特筆すべきはカウンターキッチンの中央に配された炭焼き台。ここで、店の顔にもなっている炭焼き料理が作られる。


素材の旨みを活かした、香ばしい炭焼きに酒がすすむ

皮目をパリパリに焼き上げるため、炭の位置を変えながら焼き上げる「銀ダラ 西京焼き」(¥1,680)は、2〜3日程度特製の味噌床に漬け、風味豊かに仕上げる


例えば、じっくりと15分ほどの時間をかけ焼き上げる「銀ダラの西京焼き」や「牛ハラミのステーキ」などの炭火焼き料理は特に人気が高く、席に案内されてすぐにオーダーを入れる人も多いとか。

炭で焼く食材を眺めながら、香ばしい香りを楽しみ、飲むお酒は至福。

「麻布十番は大人の街なので、ゆったり寛ぎながら食事を楽しめる。そんな大人が満足できる飯屋を目指しています」と大将の淺木良太さんは語る。




客に火の粉が飛ばないようハネにくい炭を使用しているそう。

写真は手のひら大のマッシュルーム旨みのジュースをこぼさないよう焼き上げた「ジャンボマッシュルームのステーキ」¥1,350。

仕上げにアンチョビとガーリックの効いたソースを。




北海道産のホタテにしめじ、アスパラガスを乗せて焼き、仕上げにミニトマトとたっぷりのとびこを盛り付けた「殻付きホタテ バター醤油焼き」¥950。


炭焼き以外にも、個性が光る酒肴が揃う


また、個性が光る酒場メニューの多さも魅力だ。

メニューはオーナーの出身地である岐阜県の特産品をはじめ、毎朝豊洲市場から直送される新鮮素材をそろえる。




女性に人気だという「納豆爆弾 海鮮入り」¥1,150。

小粒納豆、卵黄、長芋、とびこ、青シソなど7種の具材を混ぜ、海苔で包んでいただく。




香ばしい焼きチーズの羽根がインパクト大な「ポテトサラダ」¥750。

卵黄を使ったオリジナルソースが濃厚。




岐阜県郡上市で作られている明宝ハムを4cmほどの厚切りにし、低温でじっくり揚げた「肉厚明宝ハムカツ」¥980。



北海道産の冷麺の上におでんの煮卵を乗せた「れいめいのれいめん」¥1,450。レモンを崩し、混ぜながら食べるのが“黎明流”。爽やかな酸味が口いっぱいに広がる


日本酒の種類も豊富で「三千盛」や「國盛」など岐阜県、愛知県の銘酒を主軸に全国から美酒を季節によりセレクト。

ビールは氷の入ったボトルクーラーで冷やされたサッポロの「赤星」。部下のグラスに瓶を傾ければ、互いの顔に笑みが浮かぶ。


【“いつもの”と言いたいオススメの一杯】
黒さがクセになるデトックス系ハイボール


竹炭の粉末をたっぷりと入れたインパクト大の「ブラックハイボール」(¥950)は、名物メニュー。

竹炭には腸にたまった老廃物を吸着する効果があるとされ、女性客の多くがこのハイボールをオーダーするという。


駅近ながら、漆黒のビルに潜む隠れ家感もイイ!


麻布十番駅1番出口から徒歩1分。ふぐ料理の名店『ふぐ武』が入るビルの2階に店はある。

漆黒のビルに潜むという隠れ家感も、麻布十番らしくイイ雰囲気。


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