「私のはげた頭は、奇妙なことに真っ白なキャンバスのようだ」。そう語っているのは、米・ニューヨーク出身のクリス・ウィンクさん。彼は、その“白いキャンバス”に自ら作った着用型のモヒカンアートをのせて楽しんでいるのです。

↑真っ白なキャンバスだと思えば…

 

クリスさんは、顔を真っ青に塗ってさまざまなパフォーマンスを行うクリエイティブ集団「ブルーマン」を創設したメンバーの一人。以前は髪の毛があったそうですが、あるときに「くそ、もうだめだ!」となり、思い切って残っていた髪の毛を剃ってしまったというのです。

 

きれいにつるんとした頭を見て、人が髪の毛やネイルで個性を表現するように、それが自分の頭でもできることに気づいたそう。そこで、ド派手に色づけしたモヒカン、ネオンのようにトサカ部分が光るモヒカンなど、オリジナリティ溢れる着用型モヒカンを次々と制作したのです。

↑髪を諦めたらひらめいたクリス・ウィンクさん(画像提供/X)

 

これらの作品について「モヒカン刈りと呼ぶのは好きではない」というクリスさん。もはや髪ではなく、アート作品と呼べる独自の世界観を作り上げているのです。

 

これまで作った彼のモヒカンアートの数は、もうわからないほど。「あまりにもお金を使い過ぎた」とおどけますが、いまでも週に数個は新作のモヒカンアートを作っているのだとか。

 

髪の毛がないというと、多くの人がネガティブに感じることかもしれません。でも彼はそれを自分のチャームポイントに変え、「頭にあるフィン(ひれ)のアート」と言い、エンジョイしまくっているのです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Blue Man Group founder turns his head into wild canvas for wearable art - he’s ‘making baldness cool’. April 17 2024