イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(2024年3月17日撮影)。(c)Leo Correa / POOL / AFP

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【AFP=時事】イスラエルと米国のメディアは17日、イランによる大規模攻撃を受けたイスラエルは報復する考えだったが、計画の実行は見送られたと報じた。

 イスラエルの公共放送KANによると、同国はイランから攻撃を受けた場合の報復攻撃計画を策定していたが、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相はジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領と電話で協議した後、実行に移さないことを決めた。

 イスラエル高官はKANに対し、「外交上の機微に影響された」とし、今後報復がなされるとしても、当初の計画とは異なったものとなるだろうと語った。

 また米ABCニュースは、「イスラエルは過去1週間で少なくとも2夜、イランへの報復攻撃を準備していたが、いずれも取りやめた」とイスラエル側の匿名情報筋3人の話として伝えた。地域におけるイランの代理勢力への攻撃やサイバー攻撃などが検討されていたとしている。

 一方、米ニュースサイトのアクシオスは、イスラエル当局者2人の話として、同国は15日の閣議で報復攻撃を検討したが、「作戦上の理由」から最終承認を見送ったとしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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