KDDI Open Innovation Fund 3号にてKaiOS Technologiesに出資!

KDDIは11日、有望なベンチャー企業との新たな事業共創を目的とした「KDDI Open Innovation Fund 3号」(運営:グローバル・ブレイン)を通じてデジタルデバイドを解消するスマートフィーチャーフォン向けプラットフォーム「KaiOS」を開発・提供するKaiOS Technologiesに出資したと発表しています。

KDDIではこの出資によってこれまでに培った日本の国内外における通信事業の知見と経験を生かし、KaiOSのグローバル展開を支援する予定だとのこと。その他、KDDIでは利用者に“一番身近に感じてもらえる会社”として有望なスタートアップ企業への出資を通じたビジネス共創を促進し、利用者やパートナー企業とともに新しいビジネスモデルを創造していくとしています。


KaiOS搭載製品の一例

KaiOSは「スマートフォン(スマホ)の能力とフィーチャーフォン(従来型携帯電話)の手頃さを両立すること」と目的としてLinuxベースのOSで、2016年にMozillaによって開発が中止された「Firefox OS」のオープンソースコミュニティーによる後継である「B2G OS」から派生したWebベースのオープンプラットフォームとなっています。

そのため、低価格かつ限られたメモリー(RAM)の利用量となる携帯電話やその他のIoT製品で、主要なアプリケーション(アプリ)やサービスの利用を可能とすることによって豊かなユーザー体験(UX)を提供しており、これまでにも世界各国の携帯電話メーカーや通信事業者と提携しており、今後もグローバルでの事業拡大をめざしています。

機能的にはGoogle(YouTube含む)やFacebook、WhatsAppなどのスマホでも主要なアプリを利用でき、スマホの数分の一のコストで製品開発ができるため、すでに世界中で1億7500万台以上のKaiOS搭載デバイスが使用されるようになっており、特にKaiOSはJioPhoneの成功に重要な役割を果たし、インドにおける「Jio革命」に拍車をかけたとしています。

一方、KDDI Open Innovation Fundはベンチャー企業を広く支援するコーポレートベンチャーファンドで、現在活動しているKDDI Open Innovation Fund 3号は運用総額約200億円規模となっており、大にAI・IoT・データマーケティング・フィンテック・B2B SaaS・エンターテインメントなどを注力分野とし、今回、新たにKaiOSを開発・提供するKaiOS Technologiesにも出資が決まりました。なお、同社には2018年6月にGoogleも2,200万ドルを出資しています。

記事執筆:memn0ck


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