「畑や農場から古い金貨が見つかった」という話は、世界各地でちらほらと耳にするエピソードです。今回ご紹介する英国の農場主もそんな一人。30年以上前に財宝を発見していたそうですが、その価値は今日で7億円以上。しかし、全額を手にできなかったといいます。一体その理由とは……?

↑山分けはちょっぴり複雑?

 

英国南東部にあるサフォーク州。ここで農場を経営するピーター・ワットリングさんは1992年のある日、畑で作業中にハンマーを落とし、草むらのなかでそれを見失ってしまいました。探してもなかなかハンマーが見つからず、金属探知機を持っている友人のエリックに電話して、彼に助けを求めたのです。

 

エリックが金属探知機を使いハンマーを探していると、ハンマーの代わりに見つけたのが、銀製のスプーンや金貨、宝石だったのです。

 

英国の法律では、このような発見があったときに当局に通報することが義務付けられているそう。そこで2人は当局に連絡し、地元の考古学ユニットのチームが改めて埋蔵物の発掘を行い、金貨や宝石などを彫り出したのです。

 

驚きなのはその価値。発見当時は推定175万ポンド(約3億3000万円※)で、この2人はその分の金銭的報酬を手に入れたそうですが、現在の物価なら7億4000万円近くになる可能性があると報じられています。

※1ポンド=約188.4円で換算(2024年1月19日現在)

 

ピーターさんは法律に従って、きちんと報告したため、この価値と同等のお金を受け取ったのだとか。しかし、友人のエリックがいなければこの発見はなかったことから、2人は山分けすることになるのだそうです。

 

ハンマーを失くしたことと、金属探知機を持っている友人がいたこと。その2つのラッキーが重なって見つかった今回のお宝。ピーターさんは、そんな幸運に感謝しているのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

The Sun. I found $2.4 million of gold coins in my farm looking for my lost hammer - but I had to split the fortune with my pal. January 17 2024