「私たちを傷つけた」大谷翔平 ドジャース移籍で過激ファンが“裏切り者”呼ばわり…ユニフォームを燃やす人まで
《ドジャースのファンの方々へ、私はチームのためにベストを尽くし、続けていくことを誓います。プレーする最後の日まで、ドジャースだけでなく野球界のために、努力を続けたいと思います》
12月10日、自身のInstagramで、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍をこう発表したのはMLBの大谷翔平選手(29)。6年間所属したロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、全世界から注目を集めていた去就が遂に決定した。
日本ハムからエンゼルスに移籍すると、1年目からア・リーグ新人王を獲得し、その後も投打二刀流で八面六臂の活躍を見せ、2021年にはアジア人史上2人目となるシーズンMVPを獲得。今シーズンは右肘の怪我によって途中で戦線から離脱したにも関わらず、投手で10勝達成、打者では本塁打王となり、2度目となるシーズンMVPを獲得したまさに世界を代表する野球選手だ。
それゆえ大谷がFAを獲得したことで、水面下では激しい争奪戦が繰り広げられることに。チームとしてなかなか結果の出ない状況が続いていたエンゼルスに大谷もかなりの愛着を抱いていることから残留を期待する声も絶えなかったが、最終的に好成績を誇る強豪ドジャースへの移籍することに。
そんな大谷の移籍金も当然破格に。代理人事務所によると、10年総額7億ドル、日本円にすると約1015億円。これはメジャー史上最高額だけでなく、北米プロスポーツの最高額でもある。
“世界一の野球選手”とも言える大谷が仲間となったドジャースのファンはネット上で、《Welcome to the Dodgers Shohei lol》《WELCOME TO BLUE》と、大歓喜。かつてドジャースでプレーし、現在は同球団の専属解説を務めるジェリー・へアストン・ジュニアも、大谷の冒頭の投稿に、《WELCOME HOME》と歓迎していた。
エンゼルスを去る決断をくだした大谷だが、最後までチームとファンへの愛を見せた。冒頭の投稿では、決断に時間がかかったことをお詫びした上で、ドジャースでの抱負よりも先に「良い時も悪い時も支えてくれたエンゼルスファンのサポートと応援は、僕にとってかけがえのないものでした。エンゼルスで過ごした6年間は、僕の心に一生残り続けます」とチームとファンへの感謝を強調したのだ。
こうした大谷の気遣いにエンゼルスファンから感謝が寄せられることとなり、チームメイトであるローガン・オーハッピーもこの投稿に、《congratulations brother》と新たな門出を祝福するコメントを送っていた。
しかし、一部では移籍に納得がいかないあまり過激な言動をするファンも。SNS上では、《YOU TRAITOR YOU HURT YS ALL SHOHEI(編集部訳:裏切りもの、お前は私たち全員を傷つけた、翔平》《Shohei Ohtani is a traitor(編集部訳:大谷翔平は裏切りものだ)》というように、移籍の決断をくだした大谷を裏切り者呼ばわりする声が散見された。
中には、大谷のエンゼルスでの大谷のユニフォームに火をつけて燃やす様子を動画でアップしている人も。
右肘手術の影響で、来季は投手を断念して、打者に専念する大谷。こうした心ない声をかき消す活躍を見せてくれるに違いない。