©️IMAGO/Offside Sports Photography

 英国国内外において様々な議論を読んだ土曜正午開催のリヴァプール戦に向けて、マンチェスター・シティでは「昨日の練習で若干の違和感を抱いていた。最終調整には参加できるよう期待している」とグアルディオラ監督が明かしたように、ノルウェー代表として参加したフェロー諸島戦にて負傷を抱えたエルリング・ハーランドの出場が危惧されていたものの、無事に先発出場。「私をよりよい監督としてくれた」クロップ監督率いる「素晴らしい」リヴァプールFCとの激突で見事先制ゴールを挙げる活躍を披露。

クロップ監督「ドローも良い結果」

 これで元ドルトムンターはプレミア最速での50得点到達を果たし、さらにフィル・フォーデンが前半終了間際に加点する絶好機を迎えるなどマンチェスター・シティの勢いに押されていたリヴァプールだったが、「ハーフタイムでは選手たちに「自分達の本来できる良いプレーを想像してほしい」と声をかけた」というクロップ監督の期待に、今度はリヴァプールの選手たちが後半開始から尻上がりに応えていき、80分にはトレント・アレクサンダー=アーノルドの同点弾で痛み分け。それでもミスが目立った試合に「良いプレーをしていれば勝てたかもしれないが、勝てなかった」とクロップ監督は悔しさも覗かせた。「パフォーマンスは悪くなかったし、良いプレーをみられてはいたよ。ドローはいい結果。それは喜べるし成功だ。彼らのホーム戦での強さは偶然によるものではないし苦戦を覚悟して臨む場所。そもそもこういう試合ではより多くの準備の時間も必要なものだ」

ダーウィンとの口論?両監督とも「さぁ?(笑」

 逆にグアルディオラ監督はそんなリヴァプールの戦いについて「リヴァプールはチャンスを作りたがるチームだ。今日はチャンスを何回も得た? 7、8、あるいは9? 今日の我々はあらゆる面で信じられないほど良かった」と賛辞を送るなど良好な雰囲気だったが、ただそんな試合の終了後、何が原因だったのかはよくわからないが、ダーウィンとペップ・グアルディオラの間で口論が発生。それはクロップ監督がなだめに入るほどで、この件はその後の記者会見でも議論されたが、グアルディオラからは何も引き出されることはなく、「何も起こらなかった」と述べつつ、クロップがダーウィンを抱きしめた理由には「彼は私より強いだけだ」と笑顔も浮かている。逆にクロップ監督も「正直に言うと、私には説明できない。なぜなら、私はまったく関与していないからだ。驚くべきことに」と記者団の笑いを誘い、「私は二人とも大好きなので、何が起こっているのか100パーセント分からないまま、言葉もわからず状況を落ち着かせようとしました。それだけだよ」と語った。

グアルディオラ監督「3部降格の方がむしろ・・・」

 グアルディオラ監督にはその前日の会見の席でも、不透明な問題についても質問が寄せられている。それは先日エヴァートンがプレミアリーグの財務規則を無視したとして10点の減点処分を受けた件についてであり、100件以上の違反で告発されている現三冠王には、プレミアリーグからの除外など、さらに厳しい制裁を受ける可能性があるとの憶測が高まっているところ。これについて1年前に2025年夏まで延長契約を更新しているカタルーニャ人指揮官は、「チャンピオンズリーグで再び優勝するよりも、リーグ1(イングランド3部)に移った方が、私が残留する可能性は高いだろうね」ちなみに判決がいつ出るかはまだ不明であり、とりわけスポンサー契約を人為的に水増しした疑いで告発されるなか、不正行為を否定し続ける推定無罪にもかかわらず世間からは「厳罰が望まれているという風潮は私も感じているところだ。まぁ、成り行きを見守っていこうではないか」と付け加えている。

飛行機のパイロットがVAR改善に一役買った?

 また今回の試合で注目を集めていたのは、なにもライバル同士による激突や、代表戦明けの土曜正午の試合開催という日程のみならず、VARにもあった。というのも9月末日に行われたトッテナム戦でリヴァプールのゴールが認められなかった場面について、のちにサッカー協会が伝達ミスによって生じた誤審であったことを音声データを公表する形で説明。これまでにもVAR問題に揺れるプレミアリーグにあって大きな波紋を呼ぶものとなったのだが、そこで審判員協会はブリティッシュエアウェイズのパイロット2人を招き、そこで簡潔かつ正確にコミュニケーションをとる方法を説明したという。これが功を奏したのかどうかは不明だが、注目度が非常に高かった今回の一戦においては、少なくとも大きな騒動となるような事態は見受けられていない。