タモリ、自ら富士山へ!『タモリステーション』最新作のテーマは「富士山噴火」
古くから霊峰としてあがめられ、2013年には世界文化遺産に登録された富士山。美しく荘厳な姿で世界中の人々を惹きつける日本のシンボルだ。
しかし、忘れてはならないのが、富士山はれっきとした活火山であるという事実。ここ300年ほどは静穏を保っているが、決して活動が止まったわけではない。
では、もしも今、富士山が噴火したら日本はどうなってしまうのか――。
11月25日(土)放送の大型特番『タモリステーション』では、霊峰・富士の火山としての側面に注目。
ひとたび噴火が起きたら、どれほどの被害が考えられるのか? 我々はどう対処すればよいのか? さまざまな角度から富士山噴火を検証していく。
そして、噴火のすさまじさを探るためタモリが自ら富士山へ。宝永4年(1707年)の大噴火の際に生じた宝永火口を訪れる。
2015年、番組のロケで富士山に登頂した経験を持つタモリ。それから8年、最新研究により新事実が判明したと聞き、タモリが再び宝永火口に向かうことに。
実は今年に入って宝永火口にある側火山・宝永山の地層を詳しく調べたところ、当初考えられていたよりも宝永噴火の噴出量が甚大であることが明らかになったという。研究者たちも驚いた新事実とは?
今回、安藤萌々アナウンサーとともに改めて宝永火口底に降り立ったタモリ。新事実を踏まえながら荒涼かつ壮大な光景に身をゆだねると、300年前、人々の生活をのみこんだ宝永大噴火の威力を体感する。
◆首都圏にも“ガラスの火山灰”が降る!?
また、タモリは富士吉田市にある富士山科学研究所も取材。人工的にマグマを再現する実験を行い、溶岩流や火山灰のメカニズム、予想される被害エリアについて学んでいく。
さらには、東京をはじめとする首都圏を襲う火山灰量を予想。降灰によって鉄道、食糧、電力、ガス、水道など都市機能はどうなってしまうのか? ガラスの破片が含まれているという火山灰は人体にどんな影響をもたらすのか? その脅威も探っていく。
このほか番組では、幾多の登山経験を持つアルピニストの野口健氏、富士山研究の第一人者・藤井敏嗣氏(東京大学名誉教授・富士山科学研究所所長)、防災アドバイザーの高荷智也氏らスタジオゲストとともに、
「南海トラフ地震との関連は?」
「噴火の被害で最も恐ろしいものは?」
「富士山近辺の住民はどう対処すればいい?」
「首都・東京への影響は?」
「噴火の予兆はいつわかる?」
「江戸時代との噴火の違いは?」
「噴火に備えて用意すべきものは?」
など、あらゆる疑問を徹底調査。地中レーダー探査により、宝永噴火の火山灰で埋没したという村にも迫る。
◆タモリ、現地取材で脅威と備えの大切さを実感
今回、再び宝永火口を訪れ、富士山科学研究所で自ら取材を行ったタモリは、「宝永火口は素晴らしく美しいので、つい絶景に気を取られて防災のことを忘れてしまいそうになりましたが、やっぱり自然の力、火山の力はすさまじいなと感じましたね」と、富士山が活火山であることを実感。
「日本は世界でも有数の火山国、地震国。危険なところにある国ですから、決して富士山だけじゃなく、今もいろいろな危機が迫っています。ぜひこの番組をご覧になって、みなさんそれぞれが災害に備えて対策を考えておいたほうがいいと思います」と呼びかけている。