農業でキャビアを収穫!“魚を育てると同時に野菜も育つ” 新たな食料生産モデル

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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、自然界の仕組みを利用し、新たな食料生産モデルを作ったプラントフォーム代表取締役CEO・山本祐二さん。

山本さん:「私たちは“アクアポニックス”という農業を行っています。ここではチョウザメを養殖したり、魚の排泄物の栄養で野菜を生産しています」

魚の養殖と水耕栽培を同時に行う「アクアポニックス」。魚を育てると同時に野菜も育つ、一石二鳥な環境に優しいシステムだ。農業なのにキャビアが収穫できるという。

山本さん:「2016年に、IT機器を大量に稼働させて発生した熱を、 雪を使って冷却するというデータセンターの事業を立ち上げたんです。その熱を捨てるのではなく、回収して食料生産につなげたいという思いで研究開発がスタートしたのがきっかけです」

天候の影響を受けない安定した環境で育てられるアクアポニックスは、第一次産業の新しいモデルケースとして多くの企業や市町村が賛同している。

未来に負担の少ない新たな食料生産モデルを目指す山本さんが未来に叶えたい夢は?

山本さん:「現状国内の農業・水産業は、超高齢化と若手の担い手不足という非常に危機的な状況です。今やらないと日本の食料自給率はすぐに維持できなくなります。だからこそ、若い人たちが『面白い』『ワクワクする』『楽しそう』と思ってこの業界に積極的に飛び込んでもらえるような、みんなが憧れる事業にしていきたいと考えています」

なお、11月11日(土)放送の『しあわせのたね。』では、洋服の一生を考えて廃棄を減らすセレクトショップを営む人を紹介する。