スマートフォン向けOSであるAndroidの最新バージョンとなる「Android 14」が正式にリリースされ、2023年10月12日に発売されるPixel 8/8 Proに搭載されることが、Gogleの新製品発表イベントである「Made by Google」で発表されました。Android 14はPixel 4a(5Gモデル)以降で利用可能で、2023年末には他社製のスマートフォン向けにも提供されます。

Android 14: Official news, new OS features and updates

https://blog.google/products/android/android-14/

Google Pixel Fall feature drop: camera, battery life and more

https://blog.google/products/pixel/feature-drop-fall-2023/

Top 14 features in Android 14 - YouTube

Android 14では、時計や壁紙でロック画面をカスタマイズし、ロック画面から直接パターンを切り替えることができるようになります。



よりシンプルな「モノクロムテーマ」も追加されました。



さらに、Pixel 8/8 Proでは、壁紙を画像生成AIで生成できる機能も追加されています。プロンプトを入力してパターンを選ぶことで、好みの壁紙をAIが作ってくれます。



また、Android 14では、スマートフォンをPCにつないでウェブカメラにすることが可能になります。



セキュリティ性の向上も図られており、位置情報の共有についての通知も許可を求めるように。



デバイスの暗証番号(PIN)については、Android 14からは6桁以上が推奨されるようになります。



Pixel 6以降のスマートフォンやPixel Tabletで撮影したRAW画像の編集が簡単になり、写真エディターから直接RAW画像を開いて編集できるようになるとのこと。さらに、Android 14はUltra HDRによるHDR画像をサポートします。



Android 14はPixel FoldやPixel Tabletへの最適化が進んでいるとのこと。Pixel Foldでは「デュアルスクリーン通訳モード」が可能になります。これは、外側の画面に自分が話した言葉の翻訳を、内側の画面に相手が話した言葉の翻訳を文字起こししながら表示することで、1台のPixel Foldを挟んでスムーズに言語の壁を越えてコミュニケーションができるという機能です。





Android 14ではバッテリーセーバーが新しく設計されたことで、一部の機能やアプリを自動で制限し、デバイスのバッテリー寿命を伸ばすことが可能になります。制限したくない重要なアプリは設定から変更可能。さらに、電源アダプターやUSBケーブルの充電が遅い場合、あるいは充電がまったく進んでいない場合、「このUSBケーブルは適していません」と通知されるようになります。



また、Pixel Tabletを子どもが使うケースが増えているということで、Pixel Tabletの子ども向けモードである「Google Kids Space」では、子どもが使いやすいように新しく設計されたナビゲーションバーやアプリ切り替えが使えるようになっています。



Android 14には「ヘルスコネクト」という機能が組み込まれています。これは、アクティビティや睡眠、栄養状態などのヘルスデータをアプリやデバイス間で共有し、1カ所にまとめて管理できるというもの。データはデバイス上で安全に暗号化されているとのこと。



Google Homeにはワンタップでアクセスできるようになります。



さらにアクセシビリティも向上しており、文字や画像を大きく表示できる拡大鏡ツールはより直感的な操作で扱えるようになりました。



また、聴覚についても、補聴器コントロールへのアクセス性が上がったり、音声をルーティングする方法が簡単になったり、通知が届いた時にライトを点滅させて視覚的に知らせたりする機能が追加されています。





Android 14は10月4日にPixel 4a(5Gモデル)以降で利用可能となっています。SamsungやASUSなど、他社製スマートフォンで利用可能になるのは2023年末頃になるとのことです。