第二次世界大戦時にアメリカ空軍第44爆撃航空団に所属していた兵士についての膨大な情報をまとめた非公式なデータベースを、マーラ・トラスロー・ストーリーさんが作成しています。そして、そのデータを登録する中で古いPC環境がなくてアクセスできないとして、マーラさんがX(旧Twitter)でISOイメージファイルを公開して助けを求めています。



マーラさんの祖父は、第二次世界大戦時にアメリカ空軍第44爆撃航空団に所属しており、42回の任務に携わったとのこと。マーラさんの祖父は2003年頃に亡くなりましたが、生前はアメリカ空軍に在籍していた頃について一切語っていなかったそうです。



そこで、マーラさんは祖父の仕事を知るべく、2018年頃から第44爆撃航空団に関するデータを集め始めました。データはアメリカ国立公文書記録管理局(NARA)に登録されている入隊記録から100万件のデータを自動抽出して得られたもので、さらにマーラさんが独自に収集したものも含まれるとのこと。特に過去に歴史家が収集した29カ月にわたる戦闘記録はすべての死傷者が手書きで記されていたそうです。

150万件以上のデータを収集して整理したマーラさんは、まとめたデータをすべて2019年の春にオンラインデータベースとして公開しました。

しかし、収集したデータがすべてデータベースに登録できているわけではないとのこと。今回マーラさんが解析の手助けを呼びかけているのが、以下のCD-ROMです。



このCD-ROMには写真や階級、経歴、エピソードなど、アメリカ空軍兵約5000人分に関する情報が収録されているそうですが、そのデータはMicrosoft Accessで管理されているとのこと。しかし、ファイルが古いため、Windows 98環境でしか閲覧することができないとマーラさんは述べています。どうにかして写真だけでもサルベージできないかと、マーラさんは自身が16歳の頃に使っていた古いノートPCでアクセスしたそうですが、ノートPCの調子が悪く、データを保存することができなかったと述べています。



マーラさんは「自分の父親や両親、叔父、兄弟が戦争で何をしたのか疑問に思う多くの人にとって、このデータベースは非常に重要です」と述べています。



そして、「CD-ROMからISOイメージファイルを作成して公開するのはどうか」というアドバイスを受け、マーラさんは問題のCD-ROMのISOイメージファイルをGoogleドライブに公開しました。

Xでは、「私の祖父もどこかにいるはずです。祖父は第二次世界大戦中、太平洋戦争で航空士を務め、空軍大佐として退役しました。なんて素晴らしいアーカイブなんでしょう!ぜひとも調べてみたいです。データを整理できることを願っています」というポストが投稿されていました。



また、「喜んで手伝わせていただきます。私の祖父は第7爆撃航空団に所属していました。Mors ob Alto(天より死が舞い降りる、爆撃航空団の部隊章に書かれたメッセージ)!」というコメントも寄せられていました。