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過去16試合でわずか4勝利。前回の代表戦期間でもウクライナ代表戦で痛み分け、さらにポーランド代表戦でもコロンビア代表戦でも敗戦に終わったが、そんななかで成長をみせ、そして6月も数少ない光明となっていたのが、マリック・ティアウである。FCシャルケ04からイタリアの名門ACミランの門をたたき、「ミラノでは多くのことを学んだし、そこでとにかく懸命にさサッカーに向き合っていかなくてはならなかった」と振り返ったディフェンダーは、「忍耐力と同時に、プレーに対する貪欲さを併せもつことが求められたよ。焦る必要はないと言い聞かせても、あまり向上心がなく満足しているような印象を与えてはいけない」とコメント。

 その結果でディフェンスの国イタリアでもまれたティアウは、全体的にディフェンス力のレベルアップを実感するとともに、これからの改善点についても明確に口にする。「ボックス内でのマークについてはまだ改善の余地があるし、あと相手ゴール前ではもっと危険な存在になっていきたい。昨シーズンでは得点を決められなかったし、目標としてはここで一定の成果を手に擦るということ。あともっと明確に言葉にしていきたい。リーダーシップを発揮できるようになっていきたいんだ」というティアウは、改めて「断固たる意志をもって追求し続けていこうと思う。また呼んでもらえているということは、僕が歩みを進めているという証。今は新たな課題に向かって取り組んでいるところだ」と意気込みを見せた。

 その視線の先にあるもの、それは残り1年をきった自国開催のユーロにほかならない。そこでレアルのアントニオ・リュディガーと共にディフェンスの主力を担っていきたいところ。「その可能性はあると思うよ。僕は左側、中央でのディフェンスを好むけど、右も問題ではない」と述べ、「リュディガーは初めて会ったときからすごくサポートしてくれて、まるで僕にとっての兄のような存在。よく助言をくれるし、何がうまくいって、何が改善点であるのかをみて、はっきりと教えてくれるんだ」とも明かしている。

 この日にそのティアウと共に会見に出席したのは、この夏にレヴァークーゼンに移籍したヨナス・ホフマンだ。クラブでは開幕から3試合で3連勝とまさに勢いに乗っており、それを不振がつづくドイツ代表に持ち込みたいところ。「もちろんそうしていきたいし、それこそが僕たちにとって必要なものだと思うからね。フリック代表監督は選手たちが胸を張って、この代表に合流していることを嬉しく思っているところだよ」とコメント。それでも結果を残さなてくてはならないというプレッシャーの大きさには変わりない。それはチームとしてのみならず、選手としても。本来は中盤を本職とするホフマンとしてもアピールしていかなくてはならないところ。それを早速、日本代表とのリベンジマッチで示したいところだ。