ツエーゲン金沢、視覚障がい者支援の「点字デザイン」限定シャツが登場 選手がJリーグで着用予定

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ツエーゲン金沢とキットサプライヤーのhummelは8日、視覚障がい者支援を目的とした「点字シャツ」を発表した。

当シャツの売上の一部は、視覚障がい者関連団体に寄付の予定となっている。

Zweigen Kanazawa 2023 hummel Braille Jersey

ツエーゲン金沢 2023 hummel 点字シャツ

今回発表となった特別デザインのシャツは、胸部、袖、背中など各部に点字をデザイン。レッドを基調にブラックを組み合わせが金沢のホームユニフォームを思わせる。

ツエーゲン金沢では“挑戦を、この街の伝統に。”を理念に、ブラインドサッカーチーム「ツエーゲン金沢BFC」を運営。視覚障がい者と共にサッカー観戦を楽しむ「Future Challenge Project」を2021年より実施するなど、地域の一員として地域課題の解決に共同で取り組んでいる。

その一環として今回、hummelとの点字シャツプロジェクトに参加となった。

全体に散りばめた細かな模様は、サポートするクラブを後押しする声援や手拍子をデザイン。たくさんの手のひらが重なり、スタジアムの喜びをつくり出す様子を表現している。

また、重なった手のひらと共にクラブエンブレムにも使われている石川県の県花「クロユリ」が咲き乱れる様子も描いた。

シャツの各部にデザインした点字の内容は次の通り。

胸部にクラブ名「zweigen kanazawa」。右袖にホームタウン名「かなざわ」。背中上部にクラブ理念「ちょうせんを このまちの でんとうに」。右胸の「hummel」ロゴ下にブランド名。

前面裾部分にはクラブ名を点字加工で施し、浮き出た文字を実際に指先で触って読み取れるようにしている。

モデルで登場したブラインドサッカーチーム「ツエーゲン金沢BFC」池端一軌選手は、今回のシャツについてこうコメントする。

「ツエーゲン金沢の選手たちと同じものを着用して戦う時は、『プロと同じユニフォームを着用するからには、自分たちもちゃんとしなければ』といった重みを感じていました。この点字シャツを着ると、今度は視覚障がい者でありながら、その啓発者としても発信していく責任があるように思います。」

このシャツは11月4日の明治安田生命J2リーグ第41節 大分トリニータ戦で、ウォーミングアップ時とピッチ入場時に選手が着用する。

試合当日は3年目となる「Future Challenge Project」を開催。視覚障がい者を対象にした観戦会を行うほか、啓発情報を記載した「応援啓発ハリセン」の配布やブラインドスポーツの体験会、視覚障がいの体験・啓発ブースなどが予定されている。

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点字シャツは9月8日(金)から9月18日(月)23時59分までの期間限定で、クラブ公式オンラインショップにて予約販売を実施する。

詳細についてはツエーゲン金沢の公式ウェブサイトまで。