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 昨シーズンでは欧州5大リーグ1つ分にも相当する莫大な金額を投じるも、不本意なシーズンを過ごし欧州の舞台から姿を消してしまったチェルシーFC。逆にわずか4年前にブンデスリーガ初昇格を果たして以来、地元密着型として着実に飛躍を続けチャンピオンズリーグ初出場を果たした1.FCウニオン・ベルリンに、ダトロ・フォファナが1年間の期限付きで加入することが正式に発表された。

 今年1月にチェルシーが移籍金1200万ユーロで獲得した際、「欧州で最も有望な若手の1人」と紹介していた20歳のFWは、それまでノルウェーのモルデFKで39試合に出場し22得点をマーク。国内二冠達成に貢献していたものの、チェルシーでの半年では監督が3人も入れ替わる激動の中で思うように力を発揮することができておらず、わずか4試合の出場で得点は1ゴールのみとなっている。

 そこで昨季プレミア12位に終わったクラブから、昨季ブンデス4位でフィニッシュしたクラブへと戦いの舞台を移す決断を下しており、それはより多くの出場機会を高いレベルで確保するという選手側の成長的な側面と、2029年まで契約を締結しているチェルシー側における財政的な側面もあっての判断でもあるだろう。

 先日にはリーズ・ユナイテッドから米国代表ブレンデン・アーロンソンをレンタルしたばかりの、ウニオンのオリヴァー・ルーネルト競技部門取締役は、「彼のもつスピードと柔軟性は、我々のオフェンスにおいて興味深いものだ」とコメント。一方のフォファナは「ウニオンはここ数年でとても力強い発展を見せており、獲得にあたっては長く力を尽くしてくれた。ぜひパフォーマンスでそれに報いていきたいと思う」と意気込みをみせた。

ババは今度はギリシャでプレー

 その一方でかつてフュルト、アウグスブルク、シャルケなどでプレーした経験をもつ、アブドゥル・ラフマーン・ババが、ついに完全移籍でギリシャのPAOKサロニキに加入することが発表された。2016年よりチェルシーに加入して以降、29歳となった左サイドバックは絶えずレンタル移籍を繰り返してきており、そのなかで2021年から半年PAOKでプレーしていた背景がある。

ウニオン、ファン・ドロンゲレンがトルコに移籍

 夕方には既報通りリック・ファン・ドロンゲレンがトルコ1部昇格組サムスンスポルに移籍することとなった。キッカーの情報では移籍金は20万ユーロで3年契約を締結。2年前にハンブルクから加入するも居場所を見出せずに半年でベルギーへ、またその後はブンデス2部ロストックにレンタル移籍していたCBは、今夏に復帰するも構想から外れ、ロストックが残留を目指したがサラリー面で折り合いがつかなかったという。2017年にスパルタ・ロッテルダムからハンブルクに移籍して以来、ドイツから離れるオランダ人選手は「これからトルコでの新しいチャレンジを楽しみにしている」と語った。

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- 1. FC Union Berlin (@fcunion) July 11, 2023