【海外発!Breaking News】海岸に打ち上げられたクジラの死骸から、7800万円超の“龍涎香”発見で島に希望!(スペイン)
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カナリア諸島の一つであるラ・パルマ島の海岸に5月21日、体長12メートル、重さ15トンのマッコウクジラの死骸が打ち上げられた。
海は荒れ、死因を特定する作業は決して容易ではなかったが、アントニオさんはマッコウクジラの腸から約7815万円(50万ユーロ)相当の「龍涎香(アンバーグリス)」を発見し、驚愕したという。
龍涎香とは、マッコウクジラの腸内で生成される結石で、未消化のイカやタコなどのクチバシが、クジラの腸壁から出るネバネバした分泌液に包まれて固まったものだ。龍涎香が生成されるのは100頭に1頭と稀で、独特の香りを放つことから「シャネル N°5」などの香水の原材料として高く取引され、“海に浮かぶ金塊”または“海のお宝”と呼ばれるそうだ。
アントニオさんは「これまで50頭のマッコウクジラを含む1000頭以上のクジラの検死を行ってきた。でも龍涎香を発見したのは今回が初めてだった」と明かし、当時のことをこう振り返った。
「クジラの結腸を調べている時だった。中に何か硬いものがあるのを感じて、引っ張り出したんだ。そして出てきたのは直径約50〜60センチ、重さ9.07キロ(20ポンド)の石だった。それが龍涎香だと分かったのは、サンダルウッド(白檀)のような独特の木の香りがしたからだった。」
なお龍涎香は体外に排出されてしまうことが多く、発見されるのは海で漂流していたり、海岸に打ち上げられたものがほとんどという。2020年にはタイ南部の海岸で、約100キロの龍涎香を漁師が発見しており、その価値は3億円と言われていた。
しかし時には、龍涎香が大きくなりすぎて腸に穴を開けることもあるようで、アントニオさんは「この個体は龍涎香が累積したことで結腸に穴が開き、敗血症を起こして絶命した」と結論づけている。
ちなみにマッコウクジラは絶滅危惧種に指定されており、アメリカやオーストラリア、インドなどではクジラの保護のため、龍涎香の取引が禁止されている。しかしスペインでは、クジラを傷つけたり狩りをしたりせず、自然に取得されたものであれば取引は合法という。
ULPGCは、50万ユーロを支払うことを約束したアラブ首長国連邦のバイヤーへの売却を決めており、アントニオさんは「このお金でラ・パルマ島で2021年に起きた火山噴火の被害者を助けたい」と述べている。この噴火では6000人以上が避難を余儀なくされ、多くの人が全てを失ったそうで、島に1250億円(8億ユーロ)以上の被害をもたらしていた。
画像は『The Guardian 2023年7月4日付「Pathologist finds €500,000 ‘floating gold’ in dead whale in Canary Islands」(Photograph: Universidad de Las Palmas de Gran Canaria)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

