Information ResourcesとNPD Groupが合併して生まれた新しい調査企業・Circanaでエグゼクティブディレクター兼ゲーム業界アナリストを務めるマット・ピスカテラ氏が、アメリカにおけるゲーマー人口に関する新しい統計データを公開しました。このデータによると、アメリカのNintendo Switchユーザーの半数以上が女性で、Xboxユーザーの45%、PS5ユーザーの41%も女性であることが明らかになっています。

Gamers React Poorly To Data Showing More Women Own Switches

https://kotaku.com/half-gamers-women-switch-ps5-xbox-pc-owners-girls-stats-1850524629

2023年6月9日、ピスカテラ氏はCircanaのPlayerPulseによる最新統計データを公開しました。これによると、家庭用ゲーム機でゲームをプレイする人口の47%(前年比1%増)が女性であり、PCゲーマー人口の50%(前年比1%増)が女性、モバイルゲーマーの54%(前年比1%増)が女性であることが明らかになっています。





家庭用ゲーム機でゲームをプレイする人口をさらに細かく分類すると、PS5ユーザーの41%が女性、Xbox Series X/Sユーザーの45%が女性、Nintendo Switchユーザーの52%が女性だそうです。





なお、CircanaのPlayerPulseは、アメリカの1万世帯をサンプル対象として実施されている人口動態・エンゲージメント・所有権・購買意欲・ソーシャルメディアの使用状況などを追跡調査するというもの。

今回の調査の場合、アメリカの13歳以上のアクティブゲーマーを対象に調査を実施しており、アクティブゲーマーの基準は「過去1カ月(30日間)にゲームをプレイしたか否か」だそうです。



ピスカテラ氏が公開したアメリカにおけるゲーマー人口の割合に関するデータに対しては、「このデータには本当に驚いています。ゲーム界隈は基本的に男性により圧倒的に支配されているという考えが常にありました」と述べ、ゲーマーの男女比率がほぼ半々になっていることに驚いている人も多くいます。





また、「Entropia Universeはおそらく私がプレイしてきた中で最も包括的なMMOのひとつです。巨大な女性プレイヤーベースのゲームで、プレイヤーの多くがゲーム配信を行っており、Discordグループ上で定期的にチャットしながら誰もが仲良くゲームをプレイしています。繰り返しになりますが、プレイヤーベースは圧倒的に成熟しています」と、女性プレイヤーの多いゲームを挙げるTwitterユーザーもいました。





一方、「子どものためにゲーム機を購入した母親などが含まれている可能性がある」などとコメントし、統計データに否定的な意見を述べる人も多くいます。

ただし、データに懐疑的なコメントに対しては「私はこのデータがどれほど素晴らしいかについてリプライするためにここに来たのですが、このデータが真実ではないと必死に唱える人が多いことに愕然としています」という意見もありました。





Bloombergの記者であるJason Schreier氏は、「この統計データは、『ゲーマーの半分が女性といっても、そういった女性がプレイしているのはキャンディークラッシュのようなゲームだ』という指摘が間違ったものであることを証明してくれます」とツイートし、ゲーマーの半数が女性であることを認めるべきだと指摘。





なお、Kotakuによると1996年に発売されたバービーを題材にしたゲーム「Barbie Fashion Designer」は同じ年にリリースされたDOOMやQuakeといった人気作よりも発売から1年間の販売本数が多いとのこと。つまり、1990年代からゲームをプレイする女性は大勢いたと指摘しているわけです。