by Kripto Kritik

ネットミームから生まれた仮想通貨「ドージコイン」にたびたび言及して価格を不正に操作したとの疑惑から、テスラやTwitterのCEOを務めるイーロン・マスク氏がインサイダー取引に関与したとの訴えが投資家らから起こりました。

Elon Musk is accused of insider trading by investors in Dogecoin lawsuit | Reuters

https://www.reuters.com/legal/elon-musk-is-accused-insider-trading-by-investors-dogecoin-lawsuit-2023-06-01/



連邦裁判所に提出された訴状によると、原告の投資家らは、マスク氏がTwitterの投稿やテレビ番組への出演を通じて「宣伝行為」を行い、保有するドージコインから利益を得ていたとの疑いをかけています。この訴状は、2022年6月に投資家がマスク氏を相手取って起こした裁判の第3回修正訴状案に盛り込まれることになりました。

マスク氏はかねてから仮想通貨に興味を示しており、インターネットミームを好む性格も高じてたびたびドージコインに言及しています。2021年2月には「ドージコインは人民の仮想通貨」とツイートして人々の注目を集め、GameStop株問題で関心が高まっていたドージコインの価格がますます上昇。

ネットミーム発の仮想通貨「ドージコイン」の時価総額が約4兆6000億円超え、わずか4日で約6倍の高騰 - GIGAZINE



マスク氏がおふざけでTwitterのロゴを青い鳥からドージコインの柴犬(かぼす)に変えたときには、ドージコインの価格が30%上昇しました。

Twitterのロゴがドージコイン(Dogecoin)の柴犬アイコンに変わる - GIGAZINE



今回の裁判では、マスク氏がドージコインの価格を2年間で3万6000%以上意図的につり上げ、その後暴落させたとする意見も出されています。マスク氏と弁護士らは訴訟について「空想、フィクション」とみなし、恐喝的な訴訟を取り下げるよう求めているとのこと。原告が求める損害賠償額は2580億ドル(約35兆8000億円)に上っています。