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過去に唱えた「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」という主張が、世界的に波紋を広げている経済学者で米イェール大学のアシスタント・プロフェッサー・成田悠輔氏(38)。

「米紙『ニューヨーク・タイムズ』で取り上げられたことを機に、イギリスやドイツのメディアでも取り上げられました。イェール大学は2月16日までに公式サイトを更新し、成田さんのプロフィール欄に“成田氏のメディアや学問に対する意見は、彼個人のものであって、経済学部やイェール大学の見解を代表するものではありません”と追記するほど。成田さんは少子高齢化問題の解決策を提起するにあたり、これまでも過激な表現で持論を展開してきました」(全国紙記者)

国内ではSNSで「#成田悠輔をテレビに出すな」のハッシュタグも出現する一方、渦中にある成田氏は沈黙を貫いている。2月9日にTwitterで、YouTubeチャンネル『日経テレ東大学』と報道番組『ABEMA Prime』(ABEMA)の引退宣言をして以降、更新は止まったままだ。

そんななか、成田氏の過去の発言が再び物議を醸しているのだ。事の発端はとあるTwitterユーザーの投稿。成田氏がある男子生徒の質問に答える動画を取り上げると、瞬く間に拡散し1100万件以上のインプレッションを集めている。

問題視されているのは、昨年5月に日経テレ東大学のYouTubeチャンネルで公開されたトーク番組『Re:Hack』内でのこと。成田氏と“ひろゆき”こと西村博之氏(46)が、群馬県・前橋市で20人の小中高生と討論した企画だ。

■“老人が自動でいなくなるシステム”にフィクション映画を紹介

男子生徒が「成田さんはよく『Re:Hack』内で『老人は自害しろ』とか言っているじゃないですか。老人は実際に退散した方がいいと思います。で、そういう時に、老人が自動でいなくなるシステムを作るとしたら、法律とかでもいいんですけど、どうやって作りますか?」と質問。

すると、成田氏はこう答えた。

「どういう風にやるかっていうと、結構ありえる未来社会像なんじゃないかと思っていて。そういう社会を描いた映画があるんですよ。ちょっとしたSF映画みたいなんで。みんな生まれた時に腕にタイマーが埋め込まれていて、何十年か経つとタイマーが作動して自動的に亡くなるようになっている。みんな等しく、寿命の上限が与えられていて、その時間になったら亡くなるっていうのが埋め込まれている社会が一個」

さらに話は続き、成田氏は別のフィクション映画を紹介。

「もう一個それっぽい社会を描いた映画があって。サマーなんとかっていう映画で、謎の架空の集落を描いた映画なんですよ。その集落では一定の年齢になると、その人が崖の上に上がっていって、飛び降りるのが風習になっている架空の村を描いたものなんですよ」

子供たちに2つの映画を紹介した上で、成田氏は「こういう架空の村みたいなものっていうのは、歴史上だと存在していたらしいんですよね。そんな感じの社会を考えることはできるんじゃないですか。それが良いのかどうかっていうと難しい問題ですよね。もし良いと思うのなら、そういう社会を作るために頑張ってみるのも手なんじゃないかな」と投げかけたのだった。

「生徒の質問に成田さんは、“老人は自害しろとは言ったことがないけど、切腹が社会保障改革への最短経路と言ったことはある”と説明していました。ですが、これまでの成田さんの発言を元に質問した生徒は、やや困惑している様子でした。また、成田さんが挙げた映画はおそらく『TIME タイム』と『ミッドサマー』だと思われます。フィクション映画を紹介するだけして、良し悪しの判断は子供に委ねる形でした」(WEBメディア記者)

真剣な面持ちで耳を傾ける生徒たちに、“フィクションの世界の実現”を促した成田氏。Twitterでは彼に対する批判の声や、子供への影響を懸念する声が相次いでいる。

《子供に変な思想刷り込むなや》
《そういう社会を作るように頑張れ? 恐ろしい》
《うわあ成田はほんとに子供の教育に悪影響だな 質問してる子供の表情見なよ 明らかに不信感から質問してるやん》
《これ自分にとって必要の無い人間、必要の無くなった人間を「排除」に繋がりかねない危険な思想や思考を植え付けるような話だよね。いまは老人の事としてるけど、もしそんな世界になったとして、自分の番が来た時にそれを受け入れられるんだろうか?》