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 年明けにクラブ・ブルッヘがカール・フーフケンス監督解任という決断に至ったことは、一見すると意外性をもった発表にも感じられた。なぜならばチャンピオンズリーグにおいて同氏は、アトレティコ、レヴァークーゼン、FCポルトというグループを勝ち抜く快進撃で、見事チャンピオンズリーグ16強進出へと導いていたのである。だが国内リーグでは大きくその期待を裏切っており、その後任となったスコット・パーカー監督もまだ結果を出せないまま。2月中旬時点においても首位KRCヘンクと勝ち点差は、実に20もあるのだ。

 「ファンに見合った結果を返していきたい」その意気込みを就任時にはみせていた新指揮官だったが、7試合で勝利した試合は、わずかに1つ。パーカー監督は規律を非常に重んじるタイプであり、安全第一を念頭においた様子をみていくサッカーは、実際にそれはAFCボーンマスをプレミアリーグ昇格へと導いた。これからはその手法でクラブ・ブルッヘでも、再びリーグ首位返り咲き、そしてチャンピオンズリーグでも更なる飛躍を期待されている。

 つまり言い換えるならば今季CLグループリーグにおいて、6試合中5試合での無失点でみせたような守備面での安定、カウンターアタック、気持ちの強さを武器にしたパフォーマンスを取り戻し、水曜日のCLベンフィカ・リスボン戦から巻き返しをはかっていきたいところ。特に就任当初まだ住まいがない中、トレーニングセンターに篭り込みで取り組むなど、心血を注ぐその指揮官の熱い情熱が実を結ぶその日を待ち侘びて・・・。