究極のジャパンコーヒーはどんな味わい?バリスタも舌を巻いたYOUの表現力:YOUは何しに日本へ?

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日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分〜)。今回のテーマは「愛情!友情!立つんだジョー!?YOUの異常な情熱に気分は上々SP!」。愛情・異常・情熱...いろんな「ジョー」がいっぱいの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?


羽田空港で声をかけたのは、オーストラリアから彼氏と旅行に来た、大学院生のヴラダ(25歳)さん。美味しいコーヒーを求め、10日間で京都・大阪・東京を巡るという。コーヒーは欧米のものじゃ...?と思ったら、「日本人はコーヒーの入れ方がとても上手なんです」と、きた。

お湯をゆっくり注いだりして、風味を上手に引き出す日本式のコーヒーが好きなんだって。引き出すためには、分量をきっちりはかることも重要だという。たとえばコーヒー豆20gには300mlのお湯。まずは60mlをゆっくり注いでから、45秒待つ(ブルーミング)。こうして粉から二酸化炭素を放出させてから、残りのお湯240mlを注ぐのだそう。解説がすごい!


そもそもコーヒーは欧米の文化だが、ヴラダさんが話す繊細なテクは日本発。「日本人が進化させて、欧米を超えています!」というから、驚きだ。こうした情報は、メルボルンにあるジャパンコーヒーのカフェ『HIKARI』でキャッチするという。HIKARIは、オーナーのデレクさんが何度も日本に行って学び、メルボルンに開業したカフェ。日本で焙煎された豆を日本の入れ方で提供する、こだわりのお店なのだ。


「ジャパンコーヒーを飲んで、コーヒーの奥深い香りや繊細な味わいを知った」というヴラダさんが、一番に行きたいのは『COYOTE(コヨーテ)』。ネットで買った焙煎豆がとても美味しかったので、本場の入れ方を知りたいそう。2人のコーヒー体験を見届けたいと申し出ると、快諾してくれたので密着決定!


翌日、午後1時に京都で再会。彼氏のフランクさん(26歳)と仲良く登場したヴラダさんは、「スペシャルなコーヒーが飲めるので、スゴくワクワクしてる」と目を輝かせた。

ではいざ、コヨーテへ!...と、その前に、まずは乗ってみたかったという人力車に初乗車し、五重塔など、京都の名所を巡ることに。実は人力車も西洋から来たもので、コーヒーと同じ。1860年代、料理人をしていたとされる和泉要助らが西洋の馬車からヒントを得て、考案された乗り物だ(諸説あり)。

ブラダさんは、「日本の狭い道でも快適に走れるよう、人が引くように改良されたんです。日本はクリスマスやバレンタイン、天ぷら、漢字など、他国の物を独自に発展させるのが本当に上手だと思う」とリスペクト。そういえばラーメンも、カレーも、アニメも、コスプレも、海外から取り入れ独自に進化させた文化だ。


午後3時30分、いよいよ待望のジャパンコーヒー店『COYOTE(コヨーテ)』へ!こちらは厳選されたエルサルバドルの農園直送(チャラテナンゴ県産のみ)の豆だけを使い、自家焙煎&独自ブレンドで提供するコーヒー専門店だ。通常は数カ国の豆をブレンドするが、コヨーテはチャラテナンゴ一択。店主自ら農園に買いつけに向かう。


さっそくヴラダさんは、7種のブレンドからダークロースト(長時間焙煎)をオーダー。フランクさんはライトロースト(短時間焙煎)を。


お願いして、門川さんがコーヒーを入れるところも見せてもらった。コヨーテでは、豆1に対して、お湯が16.5という比率でやっており、豆13gで215gのお湯を使う。最終的に1杯180mlで提供するのがこだわりだ。

ドリップが始まるや、「最初に注ぐお湯の量が少ない。興味深いです」と興味津々。そして"注ぎ"は必ず4回、と学ぶ。香りや酸味などの風味は温度によって変化するので、10分ほどかけてお湯の温度を下げながら注ぎ、コーヒーの風味をすべて引き出すのだ。さて、気になるお味のほうは...。


まずダークローストを飲んだヴラダさんの感想は、「これぞ完璧!って感じ。しっかりとした苦味があるのに、それでいてまろやか。チョコレートやキャラメル、マーマレードの風味も感じて、ほのかな甘味が広がります。しかもその1つひとつの味が主張しすぎず非常にバランスがあって、素晴らしい技術です!」と、味に言及。

一方、ライトローストを飲んだフランクさんは、「彼女のように上手く表現できません」と苦笑しつつ、「とにかく美味しいです」と素直な感想を。ヴラダさんは、「とても軽やか。ほとんど紅茶のような味わいです。とても爽やかな柑橘系の風味も感じて、とても上品な酸味が口の中に広がって美味しいです」と、彼氏に代わって表現した。


あまりに完璧な感想を聞いて、驚いた門川さんから「コーヒーの仕事をしている?」と聞かれたヴラダさん。照れつつも「ただ好きなだけです。でも将来、ジャパンコーヒー屋さんをやれたらいいなと思います」と、熱く夢を語ってくれたところで密着は終了。残りの旅行でも、「新しいコーヒー屋さんを巡って、ジャパンコーヒーをもっと学びたい」と、ヴラダさんの志は高い。Have a nice drip!

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