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 確かに昨年のクリスマス前にセビージャFCとの契約が解消された際に、1.FCウニオン・ベルリンのルーネルト競技部門取締役は、スカイとのインタビューの中でイスコ獲得の可能性について言及。「まずはそんな感じではないがね」と言葉を続けていたのだが、一方で多くのファンたちはそれはデマだと信じ続けられていた。それでもフォローアップを続けた結果、「面白いことになりそうだぞ、と。この10日間でかなり動きがでてきてね」と、冬季移籍市場最終日にブンデスリーガを直撃した、ビッグネーム獲得騒動の舞台裏について語った。

 そのイスコは実際に火曜日にはメディカルチェックを受けるためにベルリンを訪れており、一気にあとは時間の問題かと思われた矢先。今度は一転して交渉破談が伝えられたのである。「だから移籍が成立するまで、発表がなされない理由だよ」と語ったルーネルト取締役は、「それまでに話し合っていたことが、選手の代理人サイドでは異なるものだったと気付かされた」と説明。「メディカルチェックの前にはあらゆることを話し合い、そして明確にしていったのだが、にもかかわらず再度契約の見直しが要求されたのだよ」と言葉を続けた。

 そしてそこで提示された内容は、ウニオン側にとって「ありえない」内容となっており、「そういうことであれば、たとえ選手が目の前に来ていようがいまいが、自分たちにとって都合の悪いことに首をつっこまないようにする」と強調。あくまでクラブとしての哲学を貫いた格好ではあるのだが、「こんなことは今まで経験もしたことがなかったよ」とも漏らしている。「選手側としては異なる条件を想定していたのだろうが」

 その一方で同選手の代理人はドイツの大衆紙ビルトに対して、「交渉相手が当初議論していた枠組の中で、動く用意がもはやないということを交渉の過程のなかで思い知らされることになった」と反論。なおバレンシアで育成され、マラガでブレイクし、レアルで数々のタイトルを獲得したイスコは、昨夏にセビージャに移籍するもクラブ首脳陣との不和も伝えられるなかで年末に契約を解消。いまはフリーの状態となっている。

Oliver Ruhnert zum Isco-Transfer. pic.twitter.com/vrQaG0rzUg

- 1. FC Union Berlin (@fcunion) January 31, 2023