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 水曜夜にミュンヘンに降り立ったヤン・ゾマーは、翌日の朝にメディカルチェックを済ませ、午後からはバイエルン・ミュンヘンのチームメイトらと共にゼーベナー通りの練習場へと姿をみせた。ボルシア・メンヒェングラードバッハから移籍金800万ユーロ(+ボーナス)で迎え入れたスイス代表GKとは、2025年までの契約を締結。さっそく金曜夜にはRBライプツィヒとのブンデスリーガ再開初戦を戦うことになる。

 なぜならばユリアン・ナーゲルスマン監督は水曜の記者会見にて、まだ見ぬ新戦力の慣れの時間があまり必要ないとの見方を示しており、「半年間も要するような大ごとではない」とコメント。つまりはスウェン・ウルライヒは引き続き頼れるバックアップGKとして、今回のライプツィヒ戦でも臨むことになるだろう。

 サリハミジッチSDは、「ノイアー離脱により我々は対応を迫られていた」と述べ、「今シーズン我々には果たしたい大きな目標があり、そのために欧州最高クラスのGKの1人と目されるヤン・ゾマーを獲得した」と説明。「スイス代表として長らく活躍し、CLでの出場経験もあって、アクティブなGKであり、その向上心と内面性は非常にチームにマッチしていると思う。また建設的な交渉を行ってくれたグラードバッハ首脳陣に感謝の気持ちを伝えたい」と語った。

カーン代表「ゾマーと共に目標達成を」

 2014年に母国のFCバーゼルから、バルセロナに移籍したテル=シュテーゲンの後釜として加入したゾマーはブンデス屈指のGKへと飛躍、ブンデス272試合、ドイツ杯で21試合、チャンピオンズリーグで34試合、ヨーロッパリーグで38試合に出場しており、スイス代表として80試合でプレーしユーロやワールドカップでも活躍を披露。

 カーン代表は「ヤン・ゾマーは国際的な経験も豊富で、ブンデスリーガ歴も長い。我々にとって非常に価値ある補強だと言えるだろう。即戦力となるべきものを全て兼ね備えた選手であり、彼と一緒であれば我々が掲げる目標を達成できると確信しているよ」と評価。ただしそんなゾマーがマヌエル・ノイアーが復帰をめざす来シーズンに、果たしてバックアップに甘んじるのか否かについては今のところはまだ明らかにはなっていない。さらにASモナコでプレーするアレクサンダー・ニューベルのレンタル期間はこの夏いっぱいまでだ。

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- FC Bayern München (@FCBayern) January 19, 2023