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 長年に渡りドイツ代表、そしてバイエルン・ミュンヘンでも主将、そして守護神として牽引し続けてきた、マヌエル・ノイアーの残りシーズン絶望という穴埋めをこなすことは、クラブ首脳陣にとって決して容易なことなどではない。ただそれを差し引いてもここまでの展開は難航していると説明でき、例えば選手本人はレンタル早期打ち切りにあまり関心がないことを公言しているにも関わらず、いまだアレクサンダー・ニューベルが有力な候補としてあがっていることからも見てとることができるだろう。

 元ドイツユース代表GKについては、バイエルン首脳陣はノイアー離脱の一報が届いた直後にレンタル先であるASモナコに問い合わせており、現在も引き続き協議は継続中。その解決策を模索しているところなのだが、ただkickerが得た情報によれば国際舞台においても野心を抱くモナコ側としては適切な後任のみならず、バイエルン側に対して補償金も求めている模様。そもそもポール・ミッチェルSDは最近体調不良のため連絡がとりにくい状況にある上、モナコ側は常に投資家の意向に耳を傾ける必要もある。選手との意思統一に関しては、話し合いによって解消される可能性も残されてはいるのだが。

 そのためバイエルンとしてはそれ以外のオプションについても目を向けており、34歳のスイス代表ヤン・ゾマーが有力視されているところ。母国のブリック紙が報じたところによれば選手自身はすでに、契約満了半年前にバイエルンへの移籍希望を伝え、2025年までの新たな契約についても指摘されている。いずれにしてもバイエルンとしては半年間ということで比較的安価に落ち着くであろう移籍金、そしてゾマーに対して半年間の契約となるのかそれ以上の契約となるのかなど、マヌエル・ノイアーの不透明な予後についての判断が大きく影響を及ぼすことにはなりそうだ。