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 ワールドカップ前はリーグカップ戦での敗退含む3連敗、いやな形で失速をみせて中断期間に突入していたFCチェルシーだが、その再開初戦となったボーンマスとのリーグ戦での勝利にはひとまず安堵のため息をついたことだろう。グラハム・ポッター監督は「選手たちのおかげ。特に前半にみせていたパフォーマンスは素晴らしかったし、チームとして1歩前進を遂げたように思うね」とBBCとのインタビューにて手応えを強調した。

 しかしながらその前半とは異なり後半開始早々、特に危険なプレーがあったわけではなく後半51分に、リース・ジェームスが突如顔を手で押さえながら倒れ込み、即座に交代の必要性があることを訴えていたのだ。23歳の左サイドバックは10月上旬に行われたチャンピオンズリーグにて、膝の靱帯を損傷し今冬開催のカタール・ワールドカップ参加を棒に振ってしまった経緯があり、今回の負傷はその時と同じ箇所。「検査の結果で、これから1ヶ月ほど離脱する」ことがクラブ側より発表されている。

 特にポッター監督は試合後に「大事には至らず、早期回復を願っている」と話してただけに、その願いは叶わなかった格好だ。チェルシーでは今回のボーンマス戦においても、ジェームスは右サイドにそのダイナミズムをもちこんでおり、とりわけオフェンス面において単純な入れ替えで対応することは困難。代役のアスピリクエタは普段はむしろより守備的な仕事に専念するタイプの選手だ。

Stay strong, Reece.

- Chelsea FC (@ChelseaFC) December 28, 2022