Windows 11のタスクマネージャーには検索アイコンが並んでいる。だが、Windows Insider Programのベータチャネルで配付中のWindows 11 ビルド22623.891では、検索ボックスに変化した。

(上)Windows 11 ビルド22621.819の検索アイコンと、(下)ビルド22623.891の検索バー

タスクバーにピン留めするアプリは必要最小限。「Win」+「S(Q)」キーで起動するWindows 11の検索機能や、任意のショートカットキーを割り当てられるPowerToysのPowerToys Runで検索機能を起動する筆者は、常に検索アイコンを非表示にしている。

検索バーは「設定」の「個人用設定/タスクバー」で非表示にできる

検索ボックスは一見すると、文字列を直接入力するように見えるが、現時点では検索ウィンドウの呼び出しにとどまり、「なぜアイコンからボックスに変更した」のか疑問だ。

Microsoftが仕様変更に言及したのは、ビルド25236のリリースを発表した公式ブログ。同社が「検索の価値を高めつつ、広範な検索体験の摩擦を減らすため、タスクバーからWindows検索を使用する方法を試している」と説明しているとおり、本機能は発展途上なのだろう。

「検索」をクリック/タップすると、いつもの検索ページが現れる

キーボードを取り外し、タッチモードでも検証してみたが、使い勝手はさほど向上しなかった。DevチャネルのWindows 11 Insider Previewで以前から導入されていた検索ボックスだが、ベータチャネルへの展開を踏まえると、今後は安定版Windows 11にも取り込まれるだろう。筆者と同じ考え方でWindows 11をお使いの方は非表示とショートカットキーの利用をオススメする。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら