各種更新プログラムやドライバーを更新するWindows Updateで、物珍しい現象が発生した。それが「再試行」である。

一部コンポーネントのインストールに失敗した状態

背景を説明すると、久しぶりに起動した仮想マシン上のDevチャネル版Windows 11 Insider Previewで、Windows Updateを実行した際に「再試行」の項目が現れた。メッセージを確認すると、PCの日時が現実とずれたタイミングでWindows Updateを実行してしまったようである。そこで日時の同期を試してみた。

検索ボックスに「時刻」と入力し、「日付と時刻を変更する」をクリック/タップする

「今すぐ同期」をクリック/タップする

この状態でWindows Updateを再実行すると、取りこぼしていた更新プログラムの適用が始まる。ちなみに先の状態で「再試行」をクリック/タップしても、更新プログラムは降ってこない。場合によってはWindows 11を再起動した方が簡単だろう。

同期実行後のWindows Update

通常はこれで終わる話だが、今回の環境ではWindows 11 Insider Previewの新ビルドの適用が始まらず、手に負えなくなってしまった。しかたなく、Windows 11を再起動してWindows Updateを実行したところ、新ビルドの再ダウンロードが始まり、事なきを得た。

再起動後のWindows Update

現象が発生した仮想マシンを起動したのは約2カ月ぶり。普段は取材がない日に次々と仮想マシンを起動してメンテナンスを実行していたが、忙しさにかまけてサボってしまった。改めて定期的なメンテナンスの重要性を感じた一件である。

著者 : 阿久津良和 あくつよしかず 1972年生まれのITライター。PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部員を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛しつつ、PC関連の著書を多数手がける。近年はBtoCにとどまらず、BtoBソリューションの取材やインタビューが主戦場。休肝日を設けず日々飲み続けてきたが、γ-GTP値が急激に増加し、早急な対応を求められている。 この著者の記事一覧はこちら