木村拓哉

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《キムタクはやっぱり別格》

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 11月6日に岐阜市内で開催される、『ぎふ信長まつり』の騎馬武者行列パレードに参加する木村拓哉。10月20日に締め切られた観覧募集には、木村をひと目見たさに、同市の人口を大きく上回る応募者数があったようだ。

 当日の混乱を想定した市は、警備費3150万円を計上して岐阜県警と安全の確保に努めるなど、さながら“信長狂騒曲”といった様相。この盛り上がりぶりに、SNSでは冒頭のような“キムタク人気”を改めて実感する声で溢れている。

 岐阜県を含めた東海地方で圧倒的シェアを誇る中日新聞でも、10月19日付の「岐阜県版」の紙面で【キムタク愛 熱烈アピール】との見出しで特集。パレード同日に木村と伊藤英明らが登場する、映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』の公開記念トークイベントに触れている。

 こちらは誰でも申込み可能なパレードとは違い、市民限定ともあってより木村を身近に感じられるイベントになりそう。完全抽選にもかかわらず、応募者の中にはいかに木村のファンであるかをアピールするメッセージが認められた、熱のこもったハガキも見受けられたようだ。

「ぎふ信長まつり実行委員会事務局」を運営する岐阜市経済部経済政策課によると、10月20日午前の時点で、パレード観覧の定員1万5000人対して85万7776人の応募があり、その倍率はおよそ57倍。

 また限定トークイベントでは、同じく800人に対して3万7971枚の応募ハガキ。1枚で応募者を含む3名までが参加可能なことから、最大数値に換算すると応募人数は11万人以上と、こちらは140倍近くになる。

お金を払ってでもキムタク見たい

「老若男女が知る国民的グループ『SMAP』元メンバーで、カリスマ的人気を博したキムタクはまさに“レジェンド”。全盛期と比べて人気の翳りが囁かれる見向きもありますが、やはり彼以上のスターは後にも先にも出てこないと思います。

 特に地方在住の方にとって、生のキムタクを見る機会はそうないでしょう。熱心なファンなら尚更のこと、“この機会は逃せない”とばかりにお金を払ってでもパレードに、トークショーに参加したい気持ちは強いでしょう」(スポーツ紙芸能デスク)

 そう、無料であるが故にパレード、トークショーともに応募が殺到したのは当然と言える。そして当選者が手にする権利は、ファンにとって“プレミアムチケット”に見えてしまうのも、これもまた当然か。となると、懸念されるのが“あの問題”……。

「希望者の中には、別の目的で応募した人もいると思います」とは、ネットトラブルに詳しいITライター。すでに信長まつりでは“前例”が起きている。

無料配布の案内ポスターを出品

「岐阜市役所や商店街で無料配布されていた、信長に扮した木村さんのポスターが『メルカリ』や『ヤフオク!』に無断出品されている現状があります。あくまで案内用の厚意で製作されたにもかかわず、1人で何枚も持ち帰ったのか、まとめて出品するユーザーも。価格帯は数百円から千円台とさほど高い印象は受けませんが、元手はゼロですからね(苦笑)。

 市は販売行為を控えるよう訴えているものの、いわゆる“転売ヤー”に常識は通じませんし、また実際に買う人がいるからなくならない。同様にパレードやトークショーでも、“稼ぎどき”とばかりに横流しや転売行為を目論む輩がいるかもしれません」

 ジャニーズ事務所をはじめ、各芸能プロダクションやイベント主催者が転売対策に本腰を入れる昨今、チケットの不正入手による入場を規制するチェック体制が厳格化されつつある。ところが、あの手この手の“イタチごっこ”で、ネット上では未だ定価以上の取り引きが横行。

 信長まつりにおいても、当選者による“チケット”の金銭目的の譲渡、また出品。その購入者が不当な“抜け道”を通って、木村らが参加する信長まつりの会場に入場してしまうのだろうか。

「ご入場はいただけないものと思っています」と言葉を強くするのは、前出の岐阜市経済部経済政策課担当者。

 今回、パレード観覧時には当選者に送られてくるメール、そしてトークショーには返送されてきた往復ハガキを持参する必要がある。そこには応募者の名義、そして参加者の名前が明記されているため、本人以外の参加は認められていない。

不正入場を防ぐ戦略とは

 HP上の注意事項でも《権利譲渡はできません、こうした行為が判明した場合はご観覧をお断りさせていただきます。その場合主催者はいかなる補償もいたしません。》と、“チケット”を譲る行為を固く禁じており、運転免許証やマイナンバーカード等の本人確認ができる書類も要するとのこと。

 では、実際に不正入場を防ぐために、どのような本人確認を行うのだろうか。

「申し訳ありません。まず当選者の方には“ご本人が確認できるものをお持ちください”とお伝えしますが、そこ(本人確認の仕方)を話してしまうと意味がなくなってしまうので(苦笑)」(同・担当者)

 何やら、木村信長もあっと驚くような戦略が練られているようだ。

 高額を払ってチケットを不正入手して、それで入場できないとなれば目も当てられない。本当の“うつけ者”にならぬよう、くれぐれも手を出さない方が身のためか。