「環境対応ウッドスプーン」導入でプラスチック製のスプーン、フォークは廃止

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日本ケンタッキー・フライド・チキン (日本KFC)は、食事用に提供中のプラスチックスプーン、プラスチックフォークを「環境対応ウッドスプーン」に2022年10月から順次切り替える。

10月17日の同社発表によると、「プラスチック資源循環促進法」の施行を受け、またSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みの一環として、2023年4月末までに国内全店に導入する。

紙ストローはテスト使用中

日本KFCはSDGs達成に向け、環境保全への取り組みの一つとして、2025年までに店舗で使用するプラスチック包材の40%削減を目指しているという。

これまでにも同社は、2020年7月からレジ袋をバイオマス30%配合の品に切り替え、21年6月にはドリンク用プラスチックカップを廃止、同年12月にマドラーを木製素材に変更してきた。今回の切り替えもその一環だが、「ウッドスプーン」の導入に伴い、プラスチック製のスプーンとフォークが廃止される。

フォークには、切り替え品が見当たらない。日本KFCに取材すると広報は、ウッドスプーン導入に伴いフォークの提供がなくなるのは事実だとした。

また日本KFCでは、一部ショッピングセンターの店舗で「紙ストロー」をテスト使用しているという。現時点では、通常プラスチックストローを提供しているが、

「現状の提供製品からの変更を視野に検討中でございます」

と、紙ストローへの本格的な移行の可能性を示した。

マクドナルド、タリーズでも

日本KFCと同じような措置を取っている飲食チェーンは、ほかにもある。

日本マクドナルドは2022年10月7日から、日本KFCと同様の理由で「紙製ストロー、木製スプーン・フォーク・ナイフ・マドラー」の提供を、全国の店舗で順次始めている。

大手コーヒーチェーン・タリーズコーヒージャパンでは、「リユーザブルなカトラリー(食卓用のナイフ、フォーク、スプーンの総称)の使用」として、店内飲食の際にはプラスチック製の使い捨てフォークなどの代わりに、ステンレス製の「リユーザブルなカトラリー使用」の推奨をしている。

ほかにも、餃子の王将はプラスチック製カトラリーの有料化、ミスタードーナツではバイオマス配合のカトラリーへの変更といった試みが、次々に実施されている。