これ以上の北上は……?

SL大樹の新藤原乗り入れが実現

 東武鉄道は2022年10月13日(木)、鬼怒川線で運行している「SL大樹」について、11月23日(祝)に新藤原まで乗り入れる営業運転を行うと発表しました。


SL大樹(画像:東武鉄道)。

 SL大樹は通常、鬼怒川線内では下今市〜鬼怒川温泉間12.4kmを運行していますが、プラス3.8km、2駅先の新藤原まで今回初めて乗り入れます。東武トップツアーズの「SL大樹 新藤原駅初乗り入れ記念 日帰りツアー【浅草駅発着】もしくは【下今市駅発着】」に参加することで乗車が可能。

 列車は下今市方からSL、車掌車、客車3両(うち真ん中は展望車)、DL(ディーゼル機関車)を連結した5両編成。下り新藤原行きはDLが、上り下今市行きはSLがそれぞれ先頭になります。

 また今回の運行に合わせ、11月1日(火)から東武線主要駅で「〜東武鉄道創立125周年記念〜SL大樹 新藤原駅初乗り入れ記念乗車券」も発売されます。16日と17日は、鬼怒川温泉〜新藤原間で試運転も実施するということです。

 新藤原駅は東武線最北の駅で、ここから北は野岩鉄道の路線となり、さらに会津鉄道へと通じています。東武鉄道は、「運行区間拡大に向けた取り組みを行うことで栃木県以北の鉄道による回遊性の向上ならびに沿線地域の活性化を図ってまいります」としています。

 ちなみに、ディーゼル機関車が客車を牽引する「DL大樹」は、会津鉄道の会津田島駅まで乗り入れた実績があります。またSL大樹の牽引機も2017年の運行開始前には、会津田島駅や会津若松駅に姿を現していました。