都心を突っ切る地下トンネルがついに全通です。

都市計画道路が整備完了


築地大橋に直結する地下トンネル「築地虎ノ門トンネル」(乗りものニュース編集部撮影)。

 東京都は2022年10月14日(金)、都市計画道路「環状第2号線」の未開通区間として整備を進めている「築地虎ノ門トンネル」の築地〜新橋間が開通すると発表しました。開通予定は12月18日(日)15時です。

 環状2号線は、江東区有明から豊洲、晴海、築地、新橋、虎ノ門を経て、外堀通りの赤坂一丁目交差点(特許庁前)に至る区間が、東京オリンピック・パラリンピックを目標に整備されてきました。しかし、築地市場の移転延期などでスケジュールが遅れていました。

 有明から外堀通りまでの地上部道路は2020年までにほぼ開通済みで、うち新橋〜虎ノ門間には地下の本線部として「築地虎ノ門トンネル」も部分開通しています。そして今回、築地から新橋までのトンネル部が開通し、全通となります。

 今回の開通で、中央区晴海の月島警察署前交差点から、港区の虎ノ門二丁目交差点まで、高架橋とトンネルにより信号なしで移動が可能に。都心部の一般道では有数の長さを持つ立体交差区間になります。

 ちなみに、赤坂から先、皇居や都心部を回り込む線形の外堀通りも、都市計画道路としての環状2号線の一部です。戦後まもなく計画されたこの道路が、今回、全て完成することになりました。