臨時停車そこかーっ!

ついに本線系統でサイクルトレイン

 西武鉄道は2022年10月14日(金)、新宿線、池袋線にて自転車の持ち込みが可能なサイクルトレインを運行すると発表しました。


新宿線で運行される特急レッドアロー。サイクルトレインとして井荻に臨時停車する(画像:西武鉄道)。

 新宿線では特急「レッドアロー」を、池袋線では有料座席指定列車「S-TRAIN」を用いてそれぞれサイクルトレインを運行します。前者は11月5日(土)・6日(日)、後者は11月26日(土)・27日(日)の運行です。

 新宿線では、ふだん各駅停車しか停まらない井荻駅(東京都杉並区)に特急を臨時停車させ、本川越駅まで運行します。井荻駅は環八通りの直上にあり、自転車でのアクセスに便利。また本川越駅からは、入間川自転車道や荒川自転車道などでのサイクリングなどが楽しめるということです。

 池袋線では、府中街道や志木街道などの幹線道路から近い「秋津駅」にS-TRAINを臨時停車させ、西武秩父まで運行。西武秩父駅からは、紅葉が見ごろを迎える長瀞岩畳をはじめ、札所巡りやジオサイト巡りなど、サイクリスト向けのコースを楽しむことができるといいます。

 利用は専用サイトからの事前申し込み制で、各日とも朝の下りと夕方の上りを1本ずつ運行。レッドアローは1本あたり6名ずつ、S-TRAINは10名ずつの参加となるため、申込多数の場合は抽選となります。参加料金は1500円。なお、井荻駅、秋津駅での乗降はサイクルトレイン参加者に限ります。

 西武鉄道は多摩川線の普通列車にて、実証実験を経たうえで通年のサイクルトレインを実施していますが、新宿線や池袋線での有料列車を使った実施は初めて。「西武線での新たな観光方法のご提案として将来的な本線での定期的なサイクルトレイン導入を見据えた実証実験」と位置付けています。