同じプロジェクトで偵察用ドローンも調達しています。

購入予定の戦車には「トマーシュ」と命名

 ウクライナ軍参謀本部は2022年10月3日、チェコ国内で行われたウクライナ支援に関するクラウドファンディングにおいて、戦車を購入するための資金調達が成功したと公式ツイッターで明らかにしました。


チェコ製のT-72M1戦車。増加装甲付き(画像:ウクライナ軍参謀本部)。

 これはチェコの実業家ダリボル・デデク氏によって設立されたクラウドファンディング「Darek pro Putina(Gift for Putin)」プロジェクトで行われたものです。彼の呼びかけで1万1288人が協力し、1か月足らずで122万ユーロ(日本円で約1億7450万円)が集まったとのこと。これによりT-72M1戦車1両の購入とウクライナへの配送費用が賄えるそうで、購入する戦車には、チェコスロバキアの初代大統領トマーシュ・マサリクにちなんで「トマーシュ」という名前が付けられたといいます。

 なお、プロジェクトの主催者は、戦車の購入についてはウクライナ軍と相談したうえで決め、ウクライナへの輸送についてはチェコ国防省によって行われると説明しています。

 また、ウクライナ軍参謀本部によると、前出のクラウドファンディングではチェコ製のBivoj偵察用ドローン(UAV)2機分の費用も調達に成功しており、こちらもウクライナ軍へ提供されるとのことです。