大槻智春は遠かった2勝目から、連勝なるか(撮影:佐々木啓)

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<パナソニックオープン 3日目◇24日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>
初優勝後2位7回を経て、先週3年ぶりにツアー2勝目を挙げた大槻智春が、2週連続優勝のチャンスが高まった。首位と1打差の2位タイから出たこの日は、1イーグル・5バーディ・1ボギーの「66」をマークして、トータル16アンダー・首位タイ。最終組で最終日を迎える。
高いレベルの安定感が光っている。この日を含めた直近10ラウンド連続で60台。そのうち6回は「66」。60台前半のビッグスコアを出さずとも、4日間を見れば常に上位にいるのが大槻だ。
この日も「流れよくプレーできていた」と2番パー5でイーグルを奪うと、7番からは4連続バーディ。最終18番パー4では、2打目が木に当たるアンラッキーもありボギー。「最後はもったいなかった」と振り返ったが、満足のいく1日となった。
2勝目までは時間がかかったが、3勝目はすぐそこにある。「2週連続優勝? いやいやいや…まだまだです。(意識するのは)最後の最後ですね」と首位タイに浮上しても落ち着いている。「最終組だとけん制しあってバーディが獲れないこともあるので、そうならないように自分で流れをつかんでいきたい」と、これまでの経験を活かして戦う構えだ。
2勝目を挙げた先週は、最終日最終組ながらも首位とは5打差。終始落ち着いたプレーで首位に追いつき、プレーオフで勝利を手にした。「先週は5打差を追いかけるという意識はありませんでした。(明日は)自然と自分のショットが打てればスコアは伸びると思います。スコアの目標を立てずに、流れだけ気にしていきたい」。前戦の石川遼とのプレーオフでは、18番パー4で2打目を直接決めるド派手プレーでギャラリーを沸かせた。明日はどんな幕切れを見せてくれるのだろうか。(文・小高拓)
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