シュリンクフレーションは、同じ値段で手に入れられる物が減るというだけでなく、一部の客層にとっては、生活に困難をもたらしている。WIC(Women, Infants, Children nutrition/女性、乳幼児、子供のために健康的な食品の提供、育児支援、医療機関やその他のサービスの紹介などを行う)プログラムのメンバーの一部は、SKUサイズが変更されたことで、対象の商品の購入が難しくなったと報告している。あるアラスカのWICユーザーは、米モダンリテールに、冷凍ジュースの分野でシュリンクフレーション関連の問題に直面したと匿名で答えた。アラスカ州では、WICで64オンス(約1.8リットル)入りパックの冷凍オレンジジュースを購入できる。このユーザーは、長いこと、対象のジェネリックブランドを購入してきたが、この数カ月は品切れになることが多く、そのあいだは購入していなかった。「ようやく販売されるようになったと思ったら、59オンス(約1.7リットル)入りになっていて、UPC(統一商品コード)も完全に新しいものになっていたため、WICの対象外になってしまった」。現在のところ、この問題は、カスタマーサービスを通じても解決されていない。このようなサイズの変更は、忙しい母親にとって、食品の購入を「少しだけ困難に」した。「どれが対象かを覚えて、買い物にかかる時間が少し短くなったのに、サイズと対象が変わったおかげで手間がかかるようになった」という。「あとで対象外だと気がついて、返品のためにカスタマーサービスのカウンターで待たなくてはいけないこともある」。
包装会社のU.S.パッケージングアンドラッピング(U.S. Packaging and Wrapping)でパッケージングエグゼクティブを務めるチャールズ・ハバーフィールド氏は、「購入者は、品質の変化よりも価格の変化に敏感である」と、かつて述べている。そのため、顧客を維持するために価格を変えないように、気づかれにくいシュリンクフレーションが利用されている。ただし、歴史的なインフレ率を考えると、もはやそういうわけにもいかない。多くの買い物客は、製品のサイズが減っていれば、ますます不満を感じる。「これはブランドイメージの問題でもあり、モラルの問題でもある」とハバーフィールド氏は述べている。「企業は、あえて宣伝する必要がないのなら、新しい変更をどの程度明らかにするのか決めなければならない」。小さいサイズを同じ値段、あるいは高い値段で提供することは「顧客の心証を悪くすると思う」と、ジョエル氏はいう。「恥ずかしくはないのか」。[原文:‘It’s dishonest’: How ‘shrinkflation’ took over shoppers’ minds and social media accounts] GABRIELA BARKHO(翻訳:ジェスコーポレーション 編集:)Illustration by Ivy Liu