PSGが費やした“2億ユーロ超え”補強は失敗なのか イカルディ、ドラクスラー、ディアロら厳しき評価
近年常に移籍市場を賑わせてきたパリ・サンジェルマンだが、今夏は売却に関する話題の方が目立っている。チームに余剰戦力が多すぎるのだ。
パリの補強は毎年のように豪華だが、ヒットしなかった選手も少なくない。そうした選手たちが今夏一気に放出対象となった。
すでにウェストハムへ売却したDFティロ・ケーラーは2018年にシャルケから3700万ユーロの移籍金で獲得した選手だが、パリで絶対的な存在になったわけではない。やや伸び悩んだ印象もあり、今夏には1200万ユーロでウェストハムに売却されている。
どの選手も主力組のバックアッパーとの印象が強く、それでいて移籍金がまずまず高額だ。MFダニーロ・ペレイラ、ラフィーニャといった選手を含めると、上記の選手たちを揃えるのにパリは2億5000万ユーロ近い移籍金を費やしている。
特に痛くもない金額かもしれないが、今夏の売却は苦戦している。彼らを欲しがるクラブがあまり多くないのだ。パリのベンチを温めている間に市場価値が下がった選手も多く、彼らにとってもパリ移籍が正解だったとは言い難い。
昨夏にフリーで獲得したMFジョルジニオ・ワイナルドゥムもレンタルでローマへ手放しており、ヒットしなかった選手も多い。派手な札束攻勢も魅力的ではあるが、もう少し補強プランをきっちりと練り直すべきだろう。