どうやらクリスチアーノ・ロナウドは、ここのところ英紙に掲載されている様々な記事に対して、非常に苛立ちを覚えているようだ。それをシンプルにインスタグラムぶつけた37歳のストライカーだったのだが、それはその後に削除されている。まるでこの光景は1年前を思い起こさせるものともいえるだろう。

 果たして新シーズンにむけてロナウドはどのような動きをみせるのか?ポルトガルが誇る稀代のゴールマシンは、引き続きマンチェスター・ユナイテッドで得点を重ねていくことになるか、それともチャンピオンズリーグの舞台を求めてわずか1年で再び古巣を後にすることになるのか?少なくともその行き先がバイエルンではないことは、カーン代表が表明済みである。

 また幾度となく否定してきたアトレティコ・マドリードについても噂はきえなかったが、改めてセレーゾ会長は先日のモリーナ獲得で「最後のピースを当てはめることができた」とメディアに対して強調した。英紙アスレティックによると古巣、スポルティング・リスボン復帰も検討されているとしているが、果たしてその莫大な資金を用意できるのか。加えてアモリム監督は獲得に難色を示しているともいわれる。

 そもそもロナウド自身が求めているのは実際、なんなのだろうか?それを答えられるのはあくまでロナウド自身であり、今夏のマンチェスター・ユナイテッドのタイ・オーストラリアツアー帯同も見送ったことからも、退団の噂の継続は必然的に避けられないものだ。オスロで開催されるアトレティコとのテストマッチでも欠場、ただテン・ハフ監督はあくまでロナウドを構想に入れていることを繰り返し強調している。

 そんななか、ロナウドのファングループのインスタグラムのアカウントにて、マンチェスター・ユナイテッドが同選手を手放さないと同選手の代理人が語ったとされる記事の貼り付け投稿に、ロナウド自身が返答を投稿。「僕のことが話題隣らない日はない。そうじゃないとマスコミは儲からないのだろう。そして嘘じゃないと関心を得られないことを知っている」

 これがこの記事のみを指してのことであるのか、それとも英国メディア全体の報道に対するものであるのかは定かではない。ロナウドは間も無くしてこの投稿を削除した。ただこのメディアに対する憤慨は、まさに1年前に怒ったユベントスからの移籍劇を思い起こさせるものだともいえるだろう。果たして今回のドラマではどのような結末が待っているのだろうか。