Thunderbirdは6月28日(米国時間)、「Thunderbird 102 Released: A Serious Upgrade To Your Communication」において、Thunderbirdのメジャーアップグレードバージョンとなる「Thunderbird 102」の公開を伝えた。ユーザーから要望の多かった機能が追加されたバージョンになっているほか、いくつもの新機能が搭載されている。

Thunderbird 102 Released: A Serious Upgrade To Your Communication

Thunderbird 102の主な新機能や変更点は次のとおり。

新しいアドレス帳の導入。UI/UXがより近代化されたものへ変更されたほか、コミュニケーション相手をよりよく理解できるように工夫されている。vCard形式に対応しているため、vCard形式へのエキスポートが可能なGoogleコンタクトやAndroidスマートフォンの連作先などを取り込むことができる

重要なアクティビティに迅速にアクセスするためのスペースツールバーの導入。メール、アドレス帳、カレンダ、タスク、チャット、アドオンの間をワンクリックで切り替え可能

これまでアドオンで提供してきたアカウントデータなどの移行処理をコア機能として実装。Outlook、SeaMonkey、またはほかのThunderbirdインストールからの移行がこれまでもよりも簡単になる

より重要なことに集中できるように再設計されたメッセージヘッダの導入。応答性も高く、ナビゲートも簡単になっている

Thunderbird 102を使う場合、ユーザーが明示的にインストールを行う必要がある。現在はThunderbird 102のフィードバックを収集する時期にあるとされており、自動アップデートの対象とはされていない。十分なフィードバックを得られた段階で、昨年78から91.0へアップグレードが提供されたように、徐々に91から102への自動アップデートの配信が行われることになると説明されている。