アルバレス選手(写真:AP/アフロ)

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プロボクシングの世界スーパーミドル級4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ、31)が次戦の相手にWBA、IBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン、40)を選択したと2022年5月23日(日本時間24日)に複数の米メディアが伝えた。

試合は9月17日か

アルバレスは5月7日にWBA世界ライトヘビー級王者ドミトリー・ビボル(ロシア、31)と対戦し0−3の判定負けを喫した。ビボルとの契約の中に再戦条項があったこともあり、アルバレスは当初ビボルとの再戦に意欲を見せていたが、陣営が軌道修正したようだ。

米スポーツ専門局「ESPN」(WEB版)は「アルバレスはビボルとの再戦ではなくゴロフキンとの3度目の対戦を計画している」などのタイトルで23日に記事を公開。試合は9月17日に予定されており、近日中にも正式発表されるという。

アルバレスとゴロフキンはこれまで2度対戦し、アルバレスの1勝1分けとなっている。

初戦は17年9月に米ネバダ州ラスベガスで行われ、三者三様1−1(118−110=アルバレス、115−113=ゴロフキン、114−114)の引き分けに終わった。

40歳ゴロフキンは村田を9回TKO

リマッチは1年後の18年9月に再び米ネバダ州ラスベガスで行われ、アルバレスが2−0の僅差判定勝利を収めた。採点はジャッジ2人が115−113でアルバレスを支持し、残りひとりが114−114の引き分けとした。

当時、この判定が物議を醸し、ゴロフキン勝利を支持する現地メディアもあった。また、ゴロフキン陣営はこの判定を不服としてWBC(世界ボクシング評議会)に即時の再戦を要望したが却下された。このような経緯もあり第3戦の行方が注目され、ここにきてようやく実現の運びとなりそうだ。

今年4月8日に40歳となったゴロフキンの剛腕は健在で、誕生日翌日の9日にWBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太(帝拳)と対戦し9回TKO勝利を収め、WBA、IBFの2団体王座統一に成功した。

なお、両者の戦績はアルバレスが57勝(39KO)2敗2分け、ゴロフキンは42勝(37KO)1敗1分け。