『グレイズ・アナトミー』エレン・ポンピオ、労働環境に問題を呈した元共演者キャサリン・ハイグルを擁護

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10年ほど前に『グレイズ・アナトミー』の労働環境に問題を呈した元出演者のキャサリン・ハイグル。ついに主演エレン・ポンピオがこの件に触れ、擁護する姿勢をみせたと英Digital Spyが伝えている。

シーズン19への更新が発表された大人気医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』。キャサリンは2005年の放送開始時からイジー・スティーヴンスを演じ、5年間に渡っておよそ120エピソードほどに出演した。

事の発端は2009年トーク番組『The David Letterman Show(原題)』にキャサリンが出演した際、『グレイズ・アナトミー』の長時間にわたる撮影が“酷である”と労働環境に対して一石を投じたこと。「私たちの復帰初日は水曜日だったんだけど、17時間働いたの。これを言い続けるのは、(製作陣に)これを恥じてほしいから。あまりに酷だし意地悪だと思う」

当時キャリア低迷期だったといえるキャサリンにとって、再ブレイクのきっかけとなった『グレイズ・アナトミー』。最終的にはエミー賞にも輝き、本作を機にキャリアが再び軌道に乗ったといっても過言ではない。そのため、この発言後、キャサリンは同情を得るどころか“恩知らず”と非難され、扱いにくい人として見られるようになってしまった。

当時この件について口を開くことはなかった主演のエレン。10年以上たった今、ポッドキャスト番組「Tell Me with Ellen Pompeo(原題)」の同じく『グレイズ・アナトミー』共演者のケイト・ウォルシュをゲストに迎えた回で、以下のようなコメントをして、 “彼女は100%正しい”と擁護したという。

「トーク番組で、わたしたちが体験していた非常識な労働時間についてキャサリンが言ったことを覚えてる。彼女は100%正しかった」

「彼女が今その発言をしたら、絶対にヒーローになってる。でも彼女は時代の先を行ってて、異常な労働時間について発言をしたら、当たり前のように“よし、女を非難しよう。恩知らずと呼ぶんだ”ってなった」

「声をあげるなんてキャサリンは超度胸があった。それに彼女は真実を言っていたの。嘘をついてなんかいない」

最近ではNetflixシリーズ『ファイアフライ通り』に主演のみならず製作総指揮としても参加したキャサリン。自身の思う正しい道を貫いて、健康的な労働環境で、これからも素晴らしい作品を作っていってほしい。(海外ドラマNAVI)