<フジサンケイレディスクラシック 2日目◇23日◇川奈ホテルゴルフコース 富士コース(静岡県)◇6447ヤード・パー71>
安田祐香がプロ入り後初の最終日最終組でプレーする。3アンダー・6位タイで迎えた2日目、6バーディ・1ボギーの「66」とスコアを5つ伸ばして、トータル3アンダー・3位タイにつけた。
3番パー4で5メートル、4番パー5で10メートルのパットを沈めて連続バーディ。470ヤードと距離が長い5番パー4では、セカンドショットがグリーン右のバンカーに入って“寄らず入らず”のボギーとしたが、「(連続バーディで)ストレス回れていたから、がっかりしなかった」と即座に切り替え。6番で12メートルの長いバーディパットを沈めてバウンスバックを決めると、続く7番、後半の12番、14番でもスコアを伸ばした。
ルーキーイヤーとして迎えた昨シーズンは頸椎捻挫、左腕痛などケガに悩まされた。統合となった1年半で40試合に出場したが、「ケガで自分がしたいスイングができていなかった」と、トップ10が4回に予選落ちは12回。苦しんだシーズンは賞金ランキング69位、メルセデス・ランキングは67位に終わり、今季のシード権を獲得することはできなかった。それでもQTで20位に入り、開幕戦から8戦連続でレギュラーツアーに出場している。
「痛いところはいまはないです。いいゴルフができていると実感しています」とショットにも手ごたえを感じはじめ、今季の予選落ちは1度のみ。最高位は先週の「KKT杯バンテリンレディス」の20位タイだが、その調子は徐々に上がってきている。
先週は安田と同じ2000年生まれの“プラチナ世代”である吉田優利、小倉彩愛、西村優菜が、“黄金世代”の植竹希望とプレーオフまでもつれる熱戦を繰り広げた。植竹の前に敗れはしたものの、「同世代の3人がプレーしているのを見て、私も頑張ろうと思いました。負けないようにしたい」と刺激になった。
優勝すれば、アマチュア時代からナショナルチームとして切磋琢磨してきた吉田、古江彩佳、西村に次ぐ“プラチナ世代”4人目の優勝者となる。「緊張はしないけど、いい位置で回れていると欲が出てしまう。でもこのチャンスを生かせるように、悔いなくラウンドしたいです」。アマチュア時代に2度経験しているものの、プロになってからは初めての“最終日最終組”。プロ3年目にして初めて手にしたチャンスをしっかりとつかみたい。(文・笠井あかり)

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