縦折りスマホ「HUAWEI P50 Pocket」と「Galaxy Z Flip3 5G」の外観を比較
折りたたみ式のスマートフォンも各社の競争が激しくなってきました。縦折り式ではサムスンの「Galaxy Z Flip3 5G」が大きなシェアを取っているようですが、そこに待ったをかけるように登場したのがファーウェイの「P50 Pocket」です。
ファーウェイのスマートフォン事業は思うような展開ができていませんが、このP50 Pocketはグローバルにも展開されており、デザインを好むユーザーに人気だとか。外観もGalaxyとはかなり異なっており、ターゲットとするユーザー層も違うように見られます。ということでこの2機種の外観を比べてみました。

まずは両機種のスペックを再確認します。P50 PocketはSnapdragon 888、カメラは4800万画素+1300万画素+3200万画素、バッテリーは4000mAh。閉じたときのサイズは87.3x75.5x15.2mm、190gです。

Galaxy Z Flip3 5GはSnapdragon 888、カメラは1200万画素+1200万画素、バッテリーは3300mAh。閉じたときのサイズは86.4x72.2x15.9-17.1mm、183g。

両者を持ってみるとP50 Pocketのほうが若干重いと感じるものの、畳んでコンパクトになることからどちらも握り心地は悪くありません。一方閉じたときの背面(天板)はデザインがかなり異なります。P50 Pocketは2つの円を配置し、片側はカメラ、もう片側は1.04インチ340x320ピクセルのディスプレイを搭載。時計を背面に貼っているような、そんなイメージです。
一方Galaxy Z Flip3 5Gはスクエアな1.9インチ260x512ピクセルのディスプレイを搭載、カメラは2つをその横に縦に並べています。

P50 Pocketは本体のエッジ部分もカーブが強く、全体的に丸みを帯びたデザインです。また本モデルは「Premium Desing」で、流れるようなデザインをモールドで表現したゴールドボディーは高級感を味わえます。これに対してGalaxy Z Flip3 5Gはフラットパネルを張り合わせたようなシャープな印象で、本体カラーもカジュアル感を高めた明るいイメージ。同じ縦折りデザインでも、外観の雰囲気は大きく異なります。
両者の大きな違いは閉じたときの形状です。P50 Pocketはすき間なく閉じることができるため、本体の厚さは15.2ミリで一定です。ただカメラ部分のでっぱりが若干目立って見えます(手で持って握ったときは気になりませんが)。Galaxy Z Flip3 5Gはヒンジ側に隙間があるため、最薄部が15.9mm、ヒンジ側が17.1mmとなります。すき間に関してはやはり完全に閉じられるほうが見た目はいいかもしれませんが、実用上はどちらでも困ることはないと感じます。

90度開いて比べてみましたが、本体の厚みの違いは写真ほどではありません。P50 Pocketは前述したようにエッジ部分に丸みを持たせているため、より薄く見えるようです。

開いて比較します。P50 Pocketは170x75.5mm、Galaxy Z Flip3 5Gは166x72.2mm。P50 Pocketのほうが若干サイズは大きめ。しかしこうして開くと表面の仕上げの違いがより明確にわかるでしょう。両者の目指すデザインの方向性は180度違う方向を向いています。

ディスプレイはP50 Pocketが6.9インチ2790x1188ピクセル(21.1:9)。Galaxy Z Flip3 5Gは6.7インチ2604x1080ピクセル(21.7:9)。P50 Pocketのほうがサイズそのものも大きめです。Galaxy Z Flip3 5Gはよりワイドで2画面表示はこちらのほうが若干向いているかもしれません。

P50 Pocketを開いて持ってみると、サイズは普通のスマートフォンそのものという感じでした。

Galaxy Z Flip3 5Gはスリムな本体が握りやすいと感じました。

さて縦折りのスマートフォンはヒンジ部分の途中で画面を止める、「フレックスモード」という形状に対応しています。この2機種も途中で止めて使うことができるのですが、開く角度はP50 Pocketのほうが狭く、写真の角度でもタイミングによっては画面が倒れて180度開いてしまいます。Galaxy Z Flip3 5Gはどの角度でも止められます。

反対側に折りたたんでみると、P50 Pocketは90度以内ではすぐに閉じてしまいます。このあたりは完全に閉じるディスプレイを採用していることで、P50 Pocketのほうがヒンジの角度調整の幅が少ないのかもしれません。実際に使うかどうかはさておき、Galaxy Z Flip3 5Gはこのような角度でもディスプレイを止めることができます。

2つの縦折りスマートフォンを比べてみると、背面のディスプレイ形状の差だけでも外観の印象は違いましたし、表面仕上げや本体のサイズ差、エッジ部分の角形状の違いなどから、持ってみた感じもかなり異なりました。縦折り式のスマートフォンは製品を選択する際、本体のスペックだけではなく外観や持ち具合も大きなパラメーターになるでしょう。

一般的なスマートフォンと比べると、縦折りスタイルはヒンジの裏側にメーカーロゴを配置し、それをデザインの一つにするなど、より特徴ある外観を持たせることができます。またスマートフォンの画面サイズが大型化する中で「大画面とコンパクトボディー」を両立させることも可能です。ぜひ他のメーカーにもどんどん参入してもらい、スマートフォンのデザインのバリエーションを増やしていほしいものです。
