ロシアのウクライナ侵攻を受け、アップル、ネットフリックス、VISA、H＆M、イケアなどのグローバル企業が次々と同国での事業を停止し、日本企業もトヨタなどが追随するなか、いまや世界を代表するアパレルメーカーのユニクロは3月7日、営業を続ける方針を明らかにした。

　同ブランドなどを展開するファーストリテイリングの柳井正社長の声明にあった「衣服は生活必需品」という言葉に対し、ネット上では「建前論であって、プーチン氏へもいい顔をしている」「衣類は生活必需品であるが、ユニクロは別に生活必需品ではない」といった批判が溢れ、さらに駐日ウクライナ大使のセルギー・コルンスキー氏もツイッターに「残念だ！」と投稿した。

　そして今、ある芸人のつぶやきが俄かに注目を集めている。

「UNIQLO（ユニクロ）
　GU（ジーユー）の服
　全部ポイします
　メイドインチャイナの服は昨年全て捨てたのですがもうファーストリテイリングの服はどこで作られていようが捨てます。
　これは私の主観です。
　いくら安価であろうと身につけたくない。
　これを身につけるのは恥だと思いたい」

　声の主は、R-1ぐらんぷり2013王者のピン芸人、三浦マイルド（44）だ。なかなか過激な発言ゆえ、共感とともに「環境破壊」といった極端な批判も飛び交い、物議を醸している。

　ともかく多くの人と三浦はツイッター上で議論し、「色んな意見がありますね。 本当に勉強させてもらっています。 僕は無知は駄目な事ではなく 知ろうとしなくなったら駄目だと思っています。 非礼な人や、嘲笑侮辱してくる人は論外ですが、色んな考えに触れさせてもらえるのはありがたいです。 皆様、引き続き色々教えてください」と再投稿。対話をしながら考えると表明している。

　元々、政治的ツイートが多い芸人であり、過去には「僕はトランプ支持者です」と表明し、「私もアイコンをトランプ元大統領にしてるせいか、一部で『ネトウヨ』だと揶揄されております。考え方が違うだけで、平和な日本を子供たちに残したいという思いは、右の人も、左の人も同じだと思います」などと発言して話題となった。今回の戦争ではロシア批判を盛んに投稿している。

　三浦の人となりをよく知る人物が語る。

「後輩の面倒見もよく『マイルド軍団』なる派閥もあるくらい。金属バットやミルクボーイ、霜降り明星などの人気芸人もマイルド軍団なんです。しかし、軍団の右腕的存在だった元ツタンカーメンズのポピー藤原が昨年、三浦の政治的ツイートに『黙れアホ!!お前ずっとおもんないぞ!!』と返したところ『おお、そうか。じゃあ見なきゃいい。ブロックするわ。じゃあな。今までありがとうな。』と三浦が藤原を切り捨てた。ウィキペディアに書き込まれるほど界隈では話題になりまして、『最近の三浦さんは面倒なので…』と話す芸人も出てきています。心配する後輩も多いですね」（芸能記者）

　三浦発言の是非はさておき、ロシア批判が戦争抑止に少しでも寄与することを祈るばかりだ。実際、この度のウクライナ問題の発信を続けるなか、現地の女性から「私の目の前で、関わりのないウクライナ市民が殺されるのを見ました。真実を広めてほしいです」という返信があったことを三浦は紹介している。小さな声も確実に届いているようだ。